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本番ヨーイ!

こないだ、県内某所で某TVドラマのボランティアエキストラ募集があり、ミーハーママ、参加してみました~~

ロケ地はかねてから「行ってみた~い♫」と思ってたところで、さらにあの俳優さんナマで見れちゃうかも!?キャーなんていうミーハー魂が加わったら、もう雪道でも極寒ロケでもなんでも来いです。

とはいえロケ地は山ん中。いや~雪山をなめちゃいけませんね
「大雪!」ニュース溢れる今日この頃ですが、雪国会津は意外と雪降ってないんですよね~、今んとこ。
しかし若松市街から離れるごとに、道がどんどん真っ白になり、ロケ地周辺はついに除雪車出動レベル!ここをヒルクライム&ダウンヒルするのは、今季初雪道走行者としてはけっこう冷や汗連続(帰りは凍結していて、冷や汗倍増

ロケもしたがって、さ、さむ~~~~い いや「大雪」ニュースで極寒ロケは覚悟してたけど、無風の会津盆地に慣れた体には、山から直接吹きつける風が骨身にしみます 「足の感覚がない~」「ロケってこんなに厳しいものなのね」等々、待機の間に出るのはそんな言葉ばかり
お目当てのロケ地も、随所がさすが素敵で、写真撮りまくりたいところだったんですが、 「写真は厳禁。カメラを取り出すのも禁止」「そもそも控え室とトイレ以外、立ち入り禁止」と、ほとんど軟禁状態。せっかくの素敵な空間を自由に歩け~ん
TV撮影ってほんとに大変なのね;; そしてやっぱり、自分が行きたいところだったら、棚ボタ式に行くんじゃなく、自腹切って行かなきゃダメね(←当たり前

しかし、ロケ自体はすっごく興味深かったです 体は寒くてふるえましたが、同時に胸が熱くなるようなワクワク感が

「アポロ13」という昔の映画があるんですけど。
世界中が沸きに沸いたアポロ11号(「これは小さな1歩だけど・・・」)の後、お祭り騒ぎがすっかり終わって、あまり注目されてない中打ち上げられたアポロ13号。それが宇宙で事故ってしまい、無事に戻るのはほとんど不可能ってくらい次々と想定外な事態が襲いかかる中、13号の宇宙飛行士のみならず、地上管制官、開発者、残った宇宙飛行士e.t.c.アポロ13号に関わった人たちすべてが結集して生還させるという、実話に基づいたすっごく好きな映画なんですが。
13号打ち上げ直前、「アポロ13フライトコントロール各位に告ぐ。これから打ち上げ最終確認を行う」と、カッコイイNASAの司令官エド・ハリスが宣言し、「ブースター。ネットワーク・・・」と、すべての部署に1つ1つ確認を取ると、すべての部署が1つ1つ「ゴー」「ゴーフライト」と返事をしていくというシーンなんかは、至って事務的でありつつ、壮大なことがこれから始まるというワクワク感、及び「ロケットは宇宙飛行士のみで飛ぶにあらず」という真実を、端的に表現していました。

ドラマ撮影現場は、なんかこれを思い出させたんですよね~~
そもそもロケはしょっぱなから待ち時間が多くて、開始時刻も大幅遅れだったのですが、それはスタッフさんが一生懸命雪かきしてたからだという
そしていよいよ現場に出ると、立ち位置から始まって、「こっちからこっちへ歩いて」「うれしそうに」等、ほとんど映らないはずのエキストラにも細かく演出をつける撮影スタッフの方々。同時にわらわらと現れる、レフ板持った「照明部」さんや、マイク持った「音声さん」e.t.c... 男も女もありません。みんな自分のミッションをコンプリートすべく率先して、必要あらば重い機材を設置するし、雪を素手でかきわけるし、会話はすべて大声だし(広い屋外だから、大声出さないと聞こえないんですよね)。総合して、なんかすごく「活気あふれる現場」という感じで。

基本の動きが決まって、「じゃ俳優部さん(って名前じゃなかったかもな~。うろ覚え)に声かけて」ということで、しばらくしたらなんと主演女優が うわ~~顔ちっちゃ~~~!!華奢~~~!!美人~~~!!(しかしママお目当てのあの俳優さんはいなかったショック)
撮影中、通行人としてけっこう何度もすれ違えて、ミーハー魂が思い切り満たされました ていうか、たった5秒のシーンをそれだけ何度も撮ったってことですが
(誰かがNG出したとか、そういうわけじゃないですよ たぶん「とにかくいっぱい撮っといて、後から編集で」という感じなのかと)
印象に残ったのは、カメラが回るたびに周りを付き人(?)数人が取り囲んで必ず化粧直しすること! ってすごくどーでもいい印象が残っちゃってますが 素人目には、いちいち直さなくても充分美人さんなのに、これが「プロの美人」=「女優」ってやつなんだな~!と、なんかプロ魂をそこに見た気が 

しっかしほんとにロケって、たった1つの、5秒足らずのシーンを撮るのに、このくそ寒い中何度撮るのかってくらい何度も撮るんですね~~
それで時間がかかるのに加え、さらに合間に待ち時間が挟まるのです。「お天気待ち」とゆう
すなわちお日様が出るのをしばし待つのですが、ここで活躍するのが、レフ板方面の「照明部」さん。
雲の動きを見て照明部さんが、「あれが行ったら出そうですね~。もうちょっと待ちましょうか」とか、「しばらく出なそうですね」とか判断して、そのたびに現場監督みたいなおじちゃんが、「よーしもうちょっと待とう」「皆さ~んもうすぐですよ~」とか全員に指示するわけです。
吹きっさらしの中で待機するエキストラも、思わず一緒に空を見上げて、「そういや黒澤明が「風を止めろ!」と言ったそうだけど、今なら気持ちが分かる」なんて、クロサワ気分を味わってしまいました
そしていよいよ雲が通り過ぎそうになると、停滞していた現場が、「そろそろ出るよ!」「皆さ~んもうすぐ本番です!」と一気に動き出す!これがまたワクワクなんですよね~ それがたとえどんなにどうでもいいワンシーンでも、「本番ヨーイ!スタート!」のあの一瞬に向けて。
(しかし撮影スタッフは、「どうでもいいワンシーン」とは決して思ってないと感じます。でなきゃあんなに真剣に何回も撮らない

ちなみにこの「お天気待ち」あるいは「太陽待ち」、今回は「絶対お日様が出てないとダメ」ってシーンではないらしく(だったらわざわざ冬の福島でロケはすまい) 「日が出てた方がいいけど、出ないで安定してるならそれはそれで撮る」という、「安定待ち」でもあったようです。
なるほどおひさまって、普段はあんま意識してないけど、ドラマの中では「急に光が差す」とか、あるいは「急に日が陰る」っていうのは、それだけで何か別の意味、別の絵になってしまうのかもしれませんね~。

映画にしろTVにしろ、ドラマ=芸能人の演技やストーリーを楽しむものとしか思ってなかった私には
「そうか「ドラマを作る」ってのはそうじゃなく、というか、そのために「1枚の絵」を積み重ねていく作業なんだ」
と、この「天気待ち」や「たかがエキストラにも細かい動きづけ」などによって、今回初めて理解した気がしました。

たとえば現場監督(?)にかかれば、主演女優もエキストラもすべては等しく「1枚の絵の中の素材」という感じで。
「じゃ僕がキュー出したら動いてね」とか「もうちょっとこっちにいた方がいいな」とか、指示を聞いてると「ああこの人の頭の中には、既に描かれている絵があって、そこに私たちがピースとしてハマっていくんだな」と思われて。
またそのキューの出し方とかも、主演女優さんが動く時のキュー出しと真剣さは変わらず、わけへだてなく感じたのも、「主演もエキストラも等しくピース」という印象を受けました。
まあ今回は、ボランティアエキストラ=地元の素人なので、多分にお客様扱いだったのであろうことに加え、このシーンがそんなに主演女優が演技しない、ただ群衆の中の1人として女優さんもいるというシーンなのでそう思っただけかもしれませんが。
なんだか、撮影現場を目の当たりにすると、制作スタッフという「絵を描く役割」の人たちに、主演女優さんやエキストラといった「絵の具の役割」の人が加わって、いっしょに1つの「絵」を作り上げてるというのを体感してしまって。もっと言ってしまえば、この現場そのものが、そういうひとつの「絵」にすら思えるような。

実はこの撮影現場で一番印象に残ったのが、その現場監督なのかな制作チーフなのかなよくわからんけど、エキストラの動き含めた現場のすべてに直接指示を出すおじちゃんでした。
あくまでも個人的印象ですが、声や喋り方、雰囲気なんかが、まるで映画「蒲田行進曲」の、監督(蟹江敬三)やスタント斡旋業者(汐路章)のごとし 見た目も相まって、なんか「「昔の東映映画の現場にでもいたような叩き上げ」感があって 滑舌よくて勢いあって、どんな時も明るくてみたいな(そういやちょっと柳沢慎吾も入ってた気が

このロケが「寒さなんて二の次」みたいな活気ある、プロっぽい現場として私の目に映ったのは、この人の明るさ威勢の良さ真剣さが、全体のムードメーカーとして働いていたのも大だったと思います。と同時に、この人の声や雰囲気のおかげで、自分がなんだか映画「蒲田行進曲」の中に入っちゃったみたいな感動も湧いてきて。

「階段落ちやらなきゃ、ライバル俳優・橘の映画みたいになっちゃいますよ。俺の映画なのに」と口を尖らせる主演俳優・銀ちゃんに「俺の映画だ!」と怒鳴り返す監督。
映画の冒頭に出てくるこのワンシーンは、「映画(やドラマ)は誰のものか」という普遍的な命題を表してましたが(三谷幸喜は、それでだいぶTVに限界を感じ、自分でメガホンを取った)、これには映画の終盤で答えが出ます。というかそう私は受け止めました。まその直後に銀ちゃんが「じゃ俺たちの映画ってことにしてさ」と、軽くまとめてますが
その答えは終盤、クライマックスの「階段落ち」シーン。
「本番ヨーイ!」「本番ヨーイ!」と、広い撮影現場のあちこちで声が響く中、クレーンに乗った監督が「撮影部OK?」「照明部OK?」以下、録音部、美術部及びファイアーエフェクト・・・と1つ1つ、そうまるでNASAのエド・ハリスのごとく、このシーンを作るための部門すべてを紹介しつつ、1つ1つ確認していくのです。そしてその各部門が「OK!」「OK!」と返し終わると、満を辞して
「シーン71、池田屋階段落ち。ヨーイ・・・スタート!」

これがもうワクワクして♫ これから階段落ちが始まることへのワクワクももちろんですが、純粋に、いろんな役割の人間が寄り集まって1本の映画ができるんだという「映画作り」へのワクワク感がここから伝わってきた気がします。

個人的には、「蒲田行進曲」の続編小説「銀ちゃんが、ゆく」で、大スター銀ちゃんが言ってたような「いいか映画ってのはな。俺が笑う、これがテーマで、俺が走る、これで青春なんだよ」(うろ覚えm()m)という、スターがスターとして存在していた時代、そこにいるだけで見ている人を明るく楽しくさせてしまうスターという存在を、さらに輝かせるために映画が作られていた時代というのも、一方では否定しません。それは同時に、ヤスみたいに、スターを輝かせるために命を張って階段落ちするような、あるいは「主役を食ってしまえ」という意気込みで大部屋俳優により結成された「ピラニア軍団」の川谷拓三さんが、少しでも画面に長く映っていようと七転八倒してなかなか死なないような(監督だったか相手役だったか、「はよ死ね!はよ死ね!」と小声で怒鳴りつけてたそうです)、そんな破天荒なパワーに満ち溢れていた時代。

菅原文太さんが亡くなって、「ダウンタウンDX」とか生前のインタビューをyoutubeで見てたら
「昔の映画界はめちゃくちゃでパワフルだった。体育会系みたいな(てかぶっちゃけヤクザ社会みたいな)上下関係の世界だった」「今はもうそんな時代じゃない」
といった話が出ていました。決して「昔は良かった」式な礼賛ではなく
「(その世界観を)気にしないでスルーできる人、面白がれる人、肌に合ってる人しか生き残れなかった」
と、相対主義的な話し方で(「でも面白かったよね」とは言ってましたが)。
私も、その時代の映画界は、影で泣いてた人が多かったろうな~とまず思っちゃうタチなので、その分析には好感かつ普遍的なことだな~と感心しきり。他人の話として聞く分には超面白くて好きな時代ですけどね
(ちなみに「蒲田行進曲」はたぶん、こうしたスターシステム=バカと紙一重のパワフルな時代が、名残はあるけどだんだん消えていく頃の話)
なので個人的には
「昔のパワフルさが失われたのは寂しい気がするけど、それは表裏一体でくっついてた「理不尽さ」がなくなったってことで、「肌に合わない」自分には単純に「今の映画界は」とか嘆息することはできないな(そもそも昔も今も映画界とかまったく知らないし)」
と思っているのですが。
ロケの現場監督(?)さんが、たまたま蟹江敬三みたいな声と口調だったもんで「「蒲田行進曲」に感じたパワーの根本は、今でも現場にはきっとあるんだな」「たぶんこれは普遍的なもんなんだろうな」なんて思ってしまいました。主役と、主役を立てる脇がいて、それらを1つの絵として描く撮影スタッフがいて。
さらにはそれらスタッフを含めた光景も、なんだかもっと大きな1枚の絵に見えてしまう。ちょうど「蒲田行進曲」ラストのどんでん返しのように、「これが映画だ。すべてセットで、かりそめの物で、だからワクワクするのが映画なんだよ」という、熱い思い。あ、今回はTVドラマだったか

いい加減長くなったので、どうでもいいことを付け加えるのは憚られますが、最後に1つだけ
実は我がお葬式業界でも「ドンデン」という言葉をよく使います。例えば、次のお葬式がすぐ後に入ってるような時。
退席する遺族の方々に「ありがとうございました」と深々と頭を下げ、最後の方が会場を出て扉を閉めたら・・・さあ一斉に動きます。仕切りがばーっと取り払われ、椅子をどーっと撤去し、新たにテーブル出したり備品セットしたりと、感傷に浸るヒマもなく。まさに舞台装置がくるりと回転して、別のセットが現れるかのごとく。
これが「ドンデン」。時間と体力の勝負で、疲れることこの上なしなのですが、これを「ドンデン」と呼ぶ業界人はさすがプロだと思います。お葬式が実は極めて劇場型空間なんだということに、私はこの言葉で初めて気づきました。
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テーマ : テレビドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント

No title

K&Uさん、こんにちは。
とうとう銀幕デビューですか。(初めてじゃないのかな?)
告知はいつですかぁ?
"K&Uさんを探せ!!"しなきゃならないので・・・。

『ドンデン』円安のせいで正にいまうちの会社がそれをしなきゃならない状況です・・・。

Re: No title

sheyさんこんにちは~♫
はい、このたび銀幕デビューです(*^^*)v いや銀幕じゃなくて電気紙芝居か(^^;)
来週火9のドラマに出ます♫ 出てるのかな?(^^;) まあ出てたとしても「ウォーリーを探せ」より難易度高いのは自信ありますが(>▽<)
福島ロケということで、もしお時間あったら見てくださいね~♫

円安のせいでドンデンとは。今まで外注に出してたところを、会社でしなきゃいけなくなったってことですか?それとももっと大幅な転換??
なんか、じりじりと首をしめられていくような先行き不安感がありますよね;;
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