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神回だった第38話

今回の「八重の桜」は、あまり簡単にこういう言葉を使うのは憚られるのですが、あえて言おう!カミであると!(ギレン?
もちろん個人的な、おそらくどっぷりと会津目線に漬かって見ているがゆえの「神」感想だと思いますが 篭城戦の回以来、久々にBSと本放送、二度見してしまった回でした
まあ戦争話でもありますしね。生き死にに関わる話って、ドラマチックな緊迫感を作りやすいし。人が死んでくとこって見ちゃうもんなあやっぱし

まずはちょこちょこと印象に残ったところを。
木戸から発せられる「賊徒は討たれなければ」。感慨深いですね~。
西南戦争って私的には「会津を滅ぼした側が、会津と同じように滅ぼされた戦争」としてしか知らないのですが、反町巌によると「親兄弟が敵味方に分かれて戦っている」状況だったとか。ある意味、会津戦争より辛い戦争でもあったんですね;;しかも負けた側だから辛酸をなめるってんならともかく、勝った側なのに・・・ですもんね。

この西南戦争に際し、「やっと仇が討てる」との思いしきりなのはもちろん、会津藩きってのやんちゃトリオ、すなわち山川・佐川・斉藤。
この時山川が書いてた「薩摩人~」の旗は、会津武家屋敷にあるそうですが(私は未見。というか記憶ナシ)、モロ山川~って感じの字でしたね 「八重の桜展」で山川の書を見た時の、「まんまるっこくてぶっとくて、やんちゃな子供みたいな字だな」という印象そのままでした

西南戦争の知らせは、京都の覚馬&八重にも届き。
回想シーンの「薩摩と会津は似ている、武士の魂が通う国同士」「じゃあなんで会津を救わなかった!?」という、西郷と八重の対峙は、今こうして見るとちょっと意味深でしたね。八重の問いに答えなかった西郷は、この時すでに「武士は滅びるさだめだから」と思っていたのかな・・・?

と、なんとなく「滅びの美学」に引きずられそうなところに「女学校が許可されました♪」とウキウキ飛び込んでくるジョー、よかったですね~~ 「そうだ、今は「新時代」なんだ」と、はっと夢から覚める感じ。
しかし「戦を避けるために学問をしなければならない」というのは・・・これはジョー&八重&覚馬に共通の思いで、というかおそらくこの時代に学問を重視した人たちすべての思いで、さらには今回の大河のテーマの1つでもあると思うのですが、しかしどうなんだろう?当時の学問の家元である西洋は、この後もガンガン戦争してますしね~。。。

一方こちらは、今の新時代こそが夢にしか思えない、過去を引きずってる男たち。
反町巌の下、抜刀隊に志願するオニカン&斉藤です。
この時の、反町に向かって斬りつけそうな気迫で1番乗りするオニカン&いぶかしげな反町もじわじわとよかったけど、その後の対峙はもう!!!私的に今回の、そして会津編以来の久しぶりな、名シーンでした
殿からもらったあの刀を抜いて、型をキメるオニカン。これもヘタな人がやると、見てる方が恥ずかしくなっちゃいそうな所作でしたが、さすが獅童さん、ピシッとキマってる 
そこに通りかかり、上役として=エラソ~に言葉をかける反町。ここで薩摩藩士時代の旧名を呼びながら、先ほどにも増して殺気に満ちて近づくオニカン!思わず後ずさりする横の人がいい効果を出してました。おかげで高まるドキドキ!
ここで満を持して「元・会津藩士、佐川官兵衛!」ですよ!!うあ~~~カタルシス!!!「八重の桜」はこういう時あえてベタな展開にせずさらっと流すもんだと思ってたので、まさかこんなにちゃんと名乗りをあげてくれるとは、ほんと思いがけないカタルシスでした。どうだソリマチ参ったか(←意味不明)
さらにその後説明臭い恨み言を吐くことなく「一番乗りして手柄を立ててみせましょう」とだけ言って去っていくオニカンの背中が、いかにも昔の、男くっさいドラマな香りがして、念入りにカッコよかったです 昔の(父ことじーちゃんが見てたような)男向けドラマは、なんせ「男は黙って缶ピース」みたいな美学(?)がある時代ですから、セリフで1から10まで説明しない、むしろその一言で、いかにカッコよく、言葉にならない万感の思いを伝えるかが勝負みたいなとこがあるんですよね。今回ここで「20時からもう1度このシーンを見たい」と思うほどにシビレました
またこの獅童さんの万感の思いを伝える演技があったればこそ、その会津と手を組んで西郷どんを倒さなければならない反町巌の感慨も、一層深く伝わったような気がします。

というわけで、舞台はいよいよ田原坂へ。
しかし西南戦争のことはほとんど知らない私 この「田原坂」ってのも、「越すに越せない田原坂とかいう言葉は聞いたことあるな~」とか、「そういや昔「田原坂」っていうドラマがあったっけ」とか、そんな感じで。
なのでここの話も、「田原坂の意義」とかそういうことはまったく思わず、ただオニカン&斉藤という会津武士鑑賞シーンとして見てしまいました。斉藤が久しぶりに髪ボサに戻っていて、やっぱしこの人はこっちの方がカッコいいなとか
ここでオニカンが発した「命は1つ」ってのがまたよかったですね。会津戦争で数多くの戦死者を見てきたがゆえの説得力という感じがして。
オニカン殉職シーンは、昔の男くっさいドラマにありがちな陶酔感が今度は鼻について、私的には名シーンじゃなかったのですが「戦場で死ぬという望みが叶った。ありがてえ」はやっぱしよかったですね。あの時、殿からお酒を賜った時と同じ「ありがてえ」。「ああこの人も「あの時に死に遅れた」と思い続けてここまで来たんだな」と、その時間の長さがしみじみわかるような感じ。こういう人は、昭和の時代もたぶんいっぱいいて。
そうそう「官だの賊だのは時の運。武士は死に物狂いで戦うだけ」もまあまあよかったですね。そういう武士がこの世からいなくなる、それがこの時代だったんだなと。
いやいなくなったわけじゃないな。この心情はその後「戦争の世紀」である20世紀まで引き継がれ、さらに戦争が終わってもその心情は、高度経済成長時代の「企業戦士」を通じて現代にまで引き継がれてる気がします。「力合わせて、戦って、食べられて でも私たちあなたに従い尽くします 立ち向かって、黙って、ついてって でも私たち愛してくれとは言わないよ」という「ピクミン愛の歌」が、サラリーマンの共感を呼んで大ヒットなんていう悲しい逸話があるくらいですし

もう1人、過去を引きずってる会津人・山川。
ここでバッタリ出会った西郷さん、最初は幽霊かと思いました、ありえなすぎて
だってこのせっぱつまってる戦況で西郷どんが丸腰に着流しで犬を探してるなんて、どう見ても霊魂がさまよってるパターンでしょうこれ
なので最初は、山川と対峙しているうちに西郷がいつ消えちゃうのか、そればかりが気になってたのですがまさか消えないとは!じゃなくて見ているうちに、ここが私的に今回一番の名シーンになろうとは!

「何度も恭順して、女子供も篭城していた会津を、なぜあそこまで追い詰めた!?」
く~~~~~今までずっと基底部にあったこの思いが、ここでまさか直接西郷にぶつけられる展開になろうとは!!!先の、ソリマチに名乗りをあげるオニカンシーンと同じ、思いがけないカタルシスが!!!
と盛り上がったところへ、ダメ押しの「今のこの国は、会津人が流した血の上にある!」、そして私の記憶が確かならば、今までBGMとしては使われたことがないテーマ曲が、ここでどーんと!!!

「お前らに会津は渡さねえ!」と叫びながら槍で戦った黒河内先生、「生まれ変わってもまた会津で」と誓って逝った神保&土佐、「お先に参ります!」と鶴ヶ城に向かって死んでいった白虎隊士e.t.c.e.t.c...
「新しい国を作るためだから仕方がない」と討伐されていった会津藩士の面々が、テーマ曲とともに浮かんできて、もう涙・・・も出ない。すごく泣きたいシーンなんだけど、安易に泣いてスッキリすることは許されない、そんな雰囲気すらあって、ただひたすら「すごい!今回はすごい!!!」と感動してました。だってこのセリフって、同時に太平洋戦争後の、現代の日本にもつながってくるんだもの。今あるこの国は、あの敗戦を戦い抜いた人たちの、もっと言えば、時代が忘れ去ろうとしている死者すべての血の上にある。ここでテーマ曲がBGMとして使われたことに「そうか、これが今回の大河のテーマだったのか」とも思えて。

余談ですが、この日会津は「会津まつり」真っ最中で。
中でも一番盛り上がるのは、降伏した日に行われる「会津藩公行列」(というコスプレ大名行列)なんですが、この行列出陣の前に鶴ヶ城で行われるのが「先人感謝祭」です。神主さんが祝詞を挙げて、現松平家ご当主たちが榊を供えるまつりごとですが、「慰霊」でも「供養」でもなく「感謝」なんですよ!初めて知った時は「すごいな」と思いました。

そのテーマに答えるかのように「忘れたことはない」という西郷どん。
そして「もう内乱は起こさせない。おいがみな抱いていく」
会津藩士も薩摩藩士も、こうして滅ぶしかなかったのだ。我々が滅ぶことで平和になる、と。
そう言われちゃったら、もう帽子を空に叩きつけるしかありませんね。適応できない者は死ぬしかないのだ、あの戦で死んでいくのは「仕方がなかった」と、今まさに適応できずに死んでいく敵に言われちゃったら。
この帽子を言語化するのが覚馬&八重の「他に道はなかったのか」ですが・・・う~~んどうなんでしょう?他に道はあったのか??適応できない者が生きる道は???ここら辺、私には「学問をすれば戦は避けられる」と同じくらい、わかりません。いや確かに、学問をすれば色んな意味での選択肢が増えて、その分単純な、わかりやすい戦は減らすことができると思います。わかりやすい戦は。
ただそれ以上に、会津も薩摩もこういう道を辿ったのは、「もう少し時がゆるやかであったなら」という、結局それに尽きてしまうような気がします。それは仕方のないことだったのか?学問をすれば、そういうラジカリズムも避けることができるのか??「適応できない者は死ぬしかない」にNOと言える世界を作れるのか???

木戸に直談判しに行った覚馬は、まるで滅びゆく会津側から次世代の希望が芽吹くよう、その種が木戸から覚馬へ引き継がれるかのように思いがけず握手してしまうわけですが、直後の木戸ミッチーの倒れっぷりがよかったですね。思わず画面に「あっ危ない」と声をかけてしまうほどの演技でした

鹿児島では西郷どんの最期。
ほんとに西南戦争のこと知らなくて、「西郷さんって田原坂で死んだんだよね。だから田原坂ってあんなに有名なんでしょ」と思ってたくらいな私は、今回初めて、熊本とか色々転戦したあと鹿児島で死んだというのを知って、なんだかしみじみしてしまいました。「こんなに流れ流れて戦ってたのか」とか、「最期はやっぱり故郷に戻ってきたのか」とか。
しかし「八重の桜」が京都編になってからは、服装などもあいまって会津編とぷっつり切れたような気がしていたんですが、この西南戦争の既視感はすごかった たぶん刀で大砲に向かってくところが、その昔の会津戦争まんまって感じがしたのかもしれません。これで本当に、終わるんだなあ。
吉川どん、よかったですね。最後の方はもう、貫禄といい表情といい、広島つながりもあってか菅原文太を彷彿とさせるくらいでした 目を細めて微笑みつつ口元がむうっとなってるとことかね♪ いえ文太さん自身は仙台出身ですけど、なんか広島弁な印象があって あの水球で肩パットのモニカがねえ

というわけで次回は、次世代の芽を体現する女学生の姿!
そういえば小学生のころ「なかよし」に、女医さんを目指す明治の女学生みたいな話があったな~。ストレートな「学問の希求」が、子供心にとっても爽やかで、今でもこうして覚えてるくらい好きだったものです(ラストは恋愛に引きずられたような感じでしたが
あっそうそう忘れちゃいけない、珠玉のギャグマンガ「はいからさんが通る」もありました!「お裁縫なんかより、英語や数学が好き」という、大正時代のはいからさん♪ 青春時代の教室で、女子の貞節を教えようとする先生に「「元始、女性は太陽であった」と平塚らいてう先生はおっしゃってます」「私たちは殿方に選ばれるのではなく、私たちが殿方を選ぶのです」と堂々反論した華族のお嬢さん・環が、色々あった末この青春の輝きそのままに、満州へ馬賊を追っかけていく(!)というラストは、今でもじわっと涙ぐんでしまうシーンの1つです。
てことはさしづめ今回は懐かしの男ドラマ、来週は懐かしの少女マンガかな~?個人的には予告で八重ちゃんが言ってた「けど会津出身の私は・・・」という意味深なセリフが気になりますが。
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テーマ : 大河ドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント

No title

このベッタベタの展開・・・。大好きです。
オニカンのシーン先週の予告からウルウルですよ。
せごどんもすべてを背負って逝ったからこそ今も古今東西愛されるキャラなわけでここでまたひっくり返すようなことをしたらどっかの野党のようになっちゃいます。
我が愛すべき「里見白虎隊」で余りにも薩長を悪者にしちゃったんで翌年に「里見田原坂」でチャラにしようとした日テレ。せごどん演じる里見浩太朗とちょこちょこ出てくる白虎隊の映像でちょっとこんがらがります。(キャストも多少かぶってますし)ですがこれはこれで面白いドラマですよ。ちょっと6時間はしんどいですが・・・。機会があれば是非。
モニカは映画るろうに剣心にも出演したり時代劇に勢力的ですね。本来はNHK出禁なんて話もあったのですが男が惚れる男を演じれる俳優さんですね。

Re: No title

こんにちは~♪
オニカンよかったですね~!!これはたぶん獅童さんの力が大ですね。一連のベタベタも獅童さんみたいな人が演じると、「いよっ待ってました!」っていうめっちゃカッコいいシーンに♪(あの「大山弥助殿・・・」と言いながらにじりよってくとこなんかもう(>▽<)ヤバイ思い出したらまた見たくなっちゃった)
あ「田原坂」は「白虎隊」の翌年だったんですか!「白虎隊」「田原坂」「五稜郭」あたりを放映してたのをうっすら覚えてます。里見浩太朗、今ならさしづめ西田敏行でしょうかね~(^^;)
西南戦争のことはほとんど知らなかったのですが、今回「八重」を見たら、なんだか琴線に触れるところがありました。機会があったら見てみたいと思います♪(「6時間」にメゲそうですが;;)
モニカNHK出禁!?いったい何をやらかした(>▽<) それはともあれ、最期まで素晴らしい西郷さんでしたね~。ザ・ベストテン世代としては、こんなふうに化けるなんてモニカやユガラチャンスの頃は思いもよらず、「昭和は遠くなりにけり」と感慨深かったです(^^;)

「抱いていく」か~

予告もあったけれどかっこよかったですねえ。「抱いて」ですよ「抱いて」。「しょって」でないところが・・・
「もう少し時が・・・」そうなんですよねえ・・・私も思ってしまいました・・・

私は歴史が殆どわからなく、(もちろん西南戦争も)話半分で見ているので、実はK&Uさんのこの解説で「うお~~そうだったんですか!」って思うところが多くて、ホント、お恥ずかし限りです。「なんでこの人とこの人が敵味方?」とか、どうも感情移入ができないところも多かったです。

でも完全にガオは負けてましたね・・・。吉川晃司は、大トメでしたが、役者的にも、配役的にも妥当なんでしょうね。でも、若手で大トメもけっこうあるんでしょうかね?(あの。。。。お詳しい方また解説してほしいです・・・)→私も前に、大河では、毎回、俳優の名前がどういうふうに出てくるとか予想とかいろんなのをやっていたブログを喜んで見ていたことがあり(この方がご本人ではないと思うんですが・・・)大トメにはそれにふさわしい役者(時代劇)の大御所しか与えられないと書いてありました。北大路欣也とか・・・里見浩太朗とか・・高橋英樹とか・・・伊東四朗とか、とにかく年配の役者ね。
だから、えっ、吉川君!と(でも西郷どんの最期だからかなあ)と思ったのでした。

今回視聴率ランキング、新聞に載る範囲に、八重たん出てなかったねえ~・・・いまいちだったのかなあ~~

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Re: 「抱いていく」か~

こんにちは~♪
言われて気づいた!「背負って」じゃなく「抱いて」だったんだね~(T_T) 重荷じゃなく、愛しい存在。。。

私も歴史、特に西南戦争なんて全然わからず(><) でも逆に、わからないがゆえに誰かに肩入れすることなく「膨大な人たちがそれぞれの立場で戦ってたんだなあ」みたいなことだけが伝わってくるみたいな感じで見てます(若干言い訳(^^;))

ガオは貫禄負けしてたね~~(>▽<)。でも私にとってはガオが負けそうになりながら必死で言った「この国は会津人の血の上にある!」あれで神回決定だったから、すごくよかった!!切迫感があって。
吉川晃司が大トメだったんだ(@o@) それは大抜擢ってやつじゃ!?確かにあの回は吉川がすべて持ってった、いや抱いていった回だったけど(^^;) エミさん見てくださってるといいけど。

視聴率11%台だって(><) まあ久しぶりに天気のいい連休中日だったしねえ。。。だけどショック。神回だったのに(T_T)

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