八重の桜・第17話

八重の桜・第17話の感想です。
サブタイトル「暗雲迫る」・・・じゃなくて「長崎からのプレゼント」。
ついでに次週・第18話のサブタイも「倒幕のたくらみ」から「尚之助との旅」に変更になったようですね。
「いやこれからどんどん暗い話になってくわけじゃありませんよっ 明るい話盛りだくさんですから見てねっ
というNHKの必死の叫びが聞こえるような しかし内容はモロ「暗雲せまる」「倒幕のたくらみ」なんですけど

さてまずは京都パート。
「今日まで無事に守護職を務めることができたのも、帝がおわせばこそ」
という存在の帝が
「お別れするのは寂しいけど、会津に帰れるよう尽力する」
と約束してくれた帝がお亡くなりになり、さっそく容保公&会津藩に迫ってきたのは、慶喜の姿をした暗雲
「都を放り出すのか」「今の状況を見ろ」そして殺し文句「先帝への不忠だぞ」
うわ~~~ん殿~~ こんなに一生懸命「ご容赦を」って言ってたのに、家臣団もガバッと頭を下げて頼んだのに、ダメでしたか~~
ほんとに京都守護職、引き受ける時も再三断ったし、引き受けてからもこうして幾度も帰郷を願ったのよね
それでも、やるからには・・・と一心に頑張り尽くし、そのすべてが裏目に出て、ついには朝敵になってしまう。ほんと理不尽だわ。

うーむこの慶喜の弟じゃあ、オニカンが新・主君のことを「どうにも信用できぬ」とネガティブに見てしまうのも、無理はないかな~ 喜徳公に罪はまったくないんだけど。そしてそれはオニカン初め、会津藩の人たちみんなわかってることではあるけど。しかし義父・容保もベリーバッドなタイミングで養子に来てしまったと同情するけど、喜徳公はそれ以上ですね~~
この方は鳥羽伏見後、謹慎・隠居した容保公の後を継いで「最後の会津藩主」(だったんですよね 容保公だと思ってました!)となった方。しかも当初は「兄の方を養子に望まれていた」とか「後に容保公の実子ができちゃって、斗南藩の藩主となったのもそちら」とか、なんだか切ないエピソード満載の方 さらには私とか、この人のことまったく知らなかったし 戊辰戦争中も後も、容保公とともに命運をともにして、おそらく苦労テンコモリだったろうにね~
毎年秋分の日(というか会津藩降伏の日でしょうか)に行われる一大歴史絵巻・会津藩公行列で、私は初めてこの人のことを知ったのですが、激動の歴史の波をモロにかぶりながら、歴史の影にすっかり隠れちゃってるようなこの人のことを、藩公行列では「若殿」ときっちりピンでスポットを当てていて、「優しいな」と感じました。てか最後の会津藩主ですしね一応(ちなみに若殿は、その年の当番校である中学生が扮します)

一方、長崎パートでは、ついに覚馬が失明宣告
しかも1年や2年より「もっと早いでしょう」。こわいよ~~~
今なら手術であっさり治っちゃうのにね。医学書の図書館を見て
「ここは夢のようなとこだ。病院があり試験所があり異国の本がある。世界中の知恵が積みあがってる」
と言うシーンが、とっても印象深かったのですが、今は夢のようなとこが当たり前ですもんね。私は明治維新のやり方が気に食わないというか、戊辰戦争とか必要だったか?と思わずにいられませんが、しかし明治維新の恩恵は確実に受けてるな~と、こういうシーンを見ると再確認させられます。
レーマンのもと、純粋な好奇心100%という感じで、目を輝かせて異文化を吸収したり、出立ギリギリまで仲間たちと、その世界中の知恵を、夢を、できる限り学び取ろうとする覚馬たちの姿も、感慨深いものがありましたね~。こういうふうにイキイキと学ぶことが、望めば比較的かなえられる現代は、やっぱり恵まれているな~と(しかし月代がないと、一気に若返って見えますね)。

ともあれ、失明宣告を受けてただでさえ心は暗雲なあんつぁまなのに、グラバー廷には、肩を並べて出入りする薩長藩士の姿。暗雲~~
グラバーをあきらめて訪れたレーマンでは、型落ち商品を「オススメですよ♪」と、いつの時代も変わらぬ商魂を発揮され、なんだかんだでキレてしまうあんつぁま。心に余裕がなくなると視野が狭くなり、ついリアクションもきつくなっちゃうんですよね。自分でも多少わかってはいてもどうにもならず、ますますドツボという負の連鎖。
それを救うのがぽっぺん幼女というのは、個人的にはいかにもドラマ臭くてなんだかなですが(KKにまで「わざとらしい」と言われていたけど)ま、まあいいや。これで会津の暗雲が少しでも晴れるなら(結局戊辰戦争には間に合わなかったけど)
しかし間に合わなかったけど、覚馬と信頼関係を築き、その信頼に応えるため禁を犯して神戸にまで来た、レーマンと覚馬の友情物語はやっぱしよかったです。今回唯一暗雲から光が射したエピソードでしたね ほんと個人同士なら、こうして国や文化の違いを超えて友情を結ぶこともできるのに。いや国同士でもトモダチ作戦とかあったけどなぜか国同士で「友情」を言い出すと途端に「方便」っぽくなってしまうとゆう

この「長崎からのプレゼント」は、ワンシーズンの時差をもって、会津に到着♪うーむ確かにこれじゃ、海外から武器調達(しかも大量)なんて、相当時間がかかるな~
覚馬さん、この時帰ってれば、山本家の運命も大きく変わったのかな~と思わせますが、それはさておき いよいよスペンサー銃が八重の手に!!
スペンサー銃って結局、会津藩で持ってたのは八重だけだったのかしら?ともあれ今まで散々「先込めはダメ」とか「螺旋がついた!」とか一口メモを挟んでくれたおかげで、この時代に七連発がどんだけすごいかっていうのが、よくわかった気がします。

ところでこの「八重の桜」、やたら会津や京都に話がとびとびで、1つのパートをじっくり描かないんだな~、「淡々としていて感情移入できない」という声はそこら辺も原因じゃないかと思うんだけど、なんであえてブツ切りにするんだろう?とかねがね思ってたんですが、これは時差があるからなんですね!(とようやく気づく
「「今回は会津メイン、次回は京都メイン」というように、1つの場所の話をある程度集中的に」とか「あるテーマについて、京都や会津の視点を同時に両論併記して比べさせ」という描き方じゃなく、あくまでも時系列で、いわば「春には京都や会津でこんなことが。夏には江戸や京都でこんなことが」と、時間の流れに沿ってフラットに描いているので、視聴者的には例えば「春に京都で問題提起されたことが、夏の会津のほのぼのエピソードを見て忘れかけた後、秋の京都で形になり」とか、「秋に京都で形になったことを、冬の会津で「春にこんなことがあったんだって!」と今ごろ蒸し返して驚いてる」とか、そういう感じで。
この時差がどんどん縮まって、やがてすべての水流が1点に注ぎ込むように、会津戦争という形に結実するのかな?うわ~それもなんだかゾクゾク!

という今更な話は置いといて、さて会津パートでは、時差ボケでこのプレゼントが届く前に、暗雲に包まれて去っていく三郎の話が。
いやこの時は暗雲どころか、おめでたい彩雲 なんたって「栄えある特待留学生」ですもんね。それが実は暗雲だったというのがオソロシイ
しかしおとっつぁまもあんつぁまもかつてそうだったなんて、やっぱし山本家って、たとえ「鉄砲の家」とワンランク下に見られているにしろ、一般的にはエリート層=上級藩士なんですね。
三郎が角場を見納めして、最後に頭を下げるところにも、それを感じました。なんだかすごく、自分ちの職業にプライドを持ってるんだなみたいな。
思い起こせばここは、三郎がずっとおとっつぁまの背中を見てきた場所であり、立身出世のためお家のために上京したいと言い出してケンカになったおとっつぁまと仲直りした場所であり。
晴れて江戸留学が決まった今、その角場に頭を下げる三郎の姿は、自分を育んでくれた親を含むすべての存在に対する「感謝と別れ」をも感じさせて、印象深いシーンでした。後の運命を思うと尚更
ここで八重ちゃん、刺繍をしていますけどこれははっきりと伏線ですね(ノベライズで読んじゃった)。けどもしかしたら、京都での伏線にもなるのかな~?

そして去りゆく三郎が言った「小田山」にこだわる、冷静な尚さん。
ノベライズでは、後の展開を冷静に予感する尚さんと、地元ゆえにそこまで冷静に予感できない八重ちゃんによる、噛み合わない会話が面白かったのですが(白河と聞いて、連想ゲームしてみたり)、TVでは2人とも暗雲を共有してる感じだったのがまた面白い ほんと読むと見るとでは大違いって感じで。
(しかし後日偵察に出かける尚さんに対し、八重ちゃんはどう見ても旅行気分でしたね

というわけで、次回は個人的に楽しみな「尚之助との旅」♪
猪苗代湖や白河への旅行気分で見るつもりです ある意味白虎隊以上に悲惨だったにも関わらず、白虎隊の陰に隠れてしまってるような二本松少年隊も、ついに登場です!

そうそう忘れてたけど、初登場・板垣退助もインパクトありましたね!
この人は会津の降伏式、いわゆる「泣血氈の誓い」の絵にもエラソーに描かれていて(←個人的感想)初めて見た時は驚いたものです。なんせ私にとってこの人って「「板垣死すとも」と言いながら死んだ、大正時代の人」ってイメージオンリーでしたからね~。意外なところで歴史が繋がる面白さをここでも感じました。
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コメント

No title

こんにちは。帝の御崩御からまさしく急転直下で暗黒面に落ちていくと分かってはいても"ドラマの中で会津に帰れる"なんて描写があると喜んでしまう自分もいます。それだけに慶喜公のものいいには毎週毎週握り拳に汗をかいてしまう次第です(><)
それと小田山って実は良く知らなかったのですが是非行って見たくなりました。ほんとうに会津って歴史探訪には事欠かないですね。ストーリーがどうこう言う前に一度会津を訪ねてみれば絶対に思い入れが濃くなります。(といいつつご無沙汰ですが)
それにしてもとうとうスペンサー銃を手に入れましたね。エピソードはともかく会津と八重を守っていくことになる心強い武器の登場にはアニメヒーローの必殺技を会得したくらいの感慨深さがあります(違うか?)
乾さんに対してはお~い竜馬(竜馬がいくじゃなくて金八さんのやつ)でのイメージしかないんで今一どのようにご活躍された方か存じ上げませんがここに登場する人物の繋がりや背景はもっと膨大なわけでそして事実は小説より奇なりなわけなのに「内容が複雑すぎる~」と言って離れていった方までの万人受けするストーリーは難しいかもしれませんね。

Re: No title

こんにちは♪
同じです~(>▽<) もう毎回「今度こそ帰れる?♪」→「おのれ慶喜~(><)」の繰り返し。好きな映画とか、何度も見てわかりきってるシーンでも思わず手に汗握っちゃうのと、同じような気がします♪好きな証(^^)v
小田山は、歴史に詳しいsheyさんなら特に楽しめるスポットだと思います(^^)v お時間できましたらぜひぜひ♪
毎日買い物がてら通ってるような場所が、実はこんなに史跡テンコモリとはびっくりで、やっぱり会津は奥が深いと痛感しました!
スペンサー銃はついに!って感じで登場しましたね~♪ しかし篭城戦が着々と近づいてきているという感じもして、ゾクゾクでした。
板垣退助はほんと、あの言葉さえ覚えときゃテストはOK!って感じの人でしたから(^^;)鶴ヶ城に飾られてる絵の中に発見した時は驚きました。こういう思いがけない繋がりとか、それが形作る流れとかが、歴史の面白さの1つだと思うんですが・・・世間はあまりそうじゃないんでしょうかね~?視聴率も芳しくないようだし。。。
今回ほんと久しぶりに大河見て、そういや子供の頃とかよく見てたな~なんて思い出すんですよね。あの頃は、背景となってる歴史はもちろん、大人同士のセリフや各シーンの意味なんか、今以上にわからなかったけど、あまり気にならなかったし(わからなくて当たり前って感じで)、その上で画面から伝わる「歴史のダイナミックさ」みたいなもんに感応して、けっこう好きではあったなとか。なので当時の大河の断片シーンなんか、話もわからなかったのに今でも覚えてたりしますもんね(^^)v まあ製作者側にとっては、こんなうすらぼんやりした視聴者よりは(^^;)、一語一句しっかり咀嚼しようとする視聴者の方が張り合いあるでしょうけど、でも咀嚼しきれないからつまらないってのもね~とか。行間が読めればいいじゃんとか思っちゃうんですけど、それじゃやっぱり「楽しくない」かな??とりあえず一視聴者としては、会津戦争までは視聴率気にしなくていい!このまま行って欲しい!と願わずにいられません(^^;)。
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