3日目 アメリカンレストラン

19時、キャンプハンセン「GATE №1」と表示のある金網に到着。
したはいいけど、はてここで待ってればいいのかな??
入り口の中を覗いてみると、あれ?Yじゃない日本ナンバ-の車が4~5台、中に入ったとこで停まってるよ。そして先頭車の目の前には、ゲートブースが。
てことはあの車も同じくレストランを待ってる人たちで、あそこまでは無認可で入れるんじゃないの?私たちも後ろに並んでみよう。
と、おそるおそる金網を越えて入ってみましたが、今にもどっかからMPが飛び出してくるんじゃないかとドッキドキでした

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ここでレストランに電話して到着を知らせ、エスコートを待ちます。
このレストランは、入り口までエスコート(という名の見張り役?)が必要なのです。
やっぱりこの車の列は、同じようにエスコートを待ってる人たちらしく、みんなまとめて案内するとのこと。は~一安心。
今思えばこの時、「待ってる間に基地に入る手続きをしておいて」と言われてたのでしょうが、英語が聞き取れず
ほどなくエスコートの車が来て皆を先導していった後も、私たちだけゲートに取り残されて手続きすることになりました

大人全員分の免許証を渡すと、ゲートの人が書類を作ります。免許証じゃなくても、顔写真と身元を書いたものが載っていれば、社員証などでも大丈夫
ゲートの人は、日本人3人アメリカ人1人という構成だったかな?
観光で来るのは珍しいのか、同じ日本人のよしみか(?)、皆さん親切で気さくな雰囲気。
嘉手納基地とかだと、無表情のアメリカ兵が小銃持ってきっちり見張ってるって感じで、ゲート=おっかないってイメージがあったので意外。
ただし内部の写真撮影はダメということで、嘉手納基地が撮り放題だったことを思うと、これまた意外。
ということで、店内の写真等は今回ナシです。


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代わりに、キャンプハンセンの向かいの景色を。ボッケボケ写真でゴメンナサイですが、この雰囲気が好きで・・・


ところで後に見た本によると、海兵隊のゲートにいるのは、基本的に日本人警備員だそう。
例外的に普天間だけが、嘉手納基地と並んでアメリカ人憲兵がゲートに立っているそうで、それだけこの2つがアメリカにとって重要度が高い証とも。


手続きが終わり、ゲートの人が別のエスコートを手配してくれたみたいで
「あの車についていってね」
言われた車についていくと、やがて装甲車?ジープ?が金網の向こうにずらりと並んでいるのが見えてきます。
「ほらKKすごいね」と言うと
「基地なんだから当たり前じゃん」と、あんまり基地に入りたくなかったので、努めて冷静に答えるKK。
ほどなく正面に、平べったい白亜の建物が。
中にはパソコンや各種パンフレットを置いたロビーなんかがあり、Tシャツ姿のアメリカ人がパソコンで調べものしてたり。なんだかよくある「地域振興センター」みたいな感じ。
奥にレストラン入り口。エスコートの人とはここでサヨナラです。
レストラン入り口は、お客でにぎわっています。入り口こそ米軍プレートが飾られていますが、週末のディナーを楽しもうと私服でガヤガヤしているところは、まるでアメリカの学生街のレストランにでも紛れ込んだような雰囲気。
レストラン入り口で名前を告げると、きれいなお姉さんがエスコート。
中は赤じゅうたんと、真っ白なテーブルクロスに並ぶワイングラスの光で、見た感じシックな印象。シャンデリアはプラスチックですが

メニューによると、今日のイタリアンディナーは、ビーフ、チキン、シュリンプのステーキ3つから選べるコース料理。
子供には、パスタかピザのキッズセットがあります。
で、大人はビーフ、子供はピザを。大人$26、子供&13くらいだったかな??
他のお客さんは、友人同士のグループがほとんど。だいたい4~5名グループで、銀のクーラーで冷やしたボトルワインを料理のお供に、ワイワイ談笑しています。ちなみに先にエスコートされた日本ナンバーの人たちはどこへ行ったのか、お客はオールアメリカ人でした。

私たちのテーブルは、入り口から案内してくれたお姉さんがそのまま担当してくれたのですが、この人がまたとっても親切な対応してくれて。
片言英語でもきちんと受け答えしてくれるし、「子供用クッションはいる?」「バルサミコ酢は子供の分はどうする?」等々、子供のこともあれこれ気遣ってくれます。
お料理を待つ間、他の従業員の様子も見るともなく見てたのですが(コースなので、1つの料理が出てくるまでけっこう時間が)、何も運ぶものがない時は、空いているテーブルのクロスを直してみたり、ワイングラスを意味なく並べ替えてみたりと、みんな何かしら必ず動くようにしていたのが印象的。もちろん、従業員同士で立ち話してる姿なんてのも見せることなく。
きっちりしてるけどフレンドリー。そんな感じの、居心地いいレストランでした


さて肝心のお料理は。
まず前菜が貝の香草バター焼き。前菜つくのは大人だけなのですが、KK&Uがこれをエラく気に入って、ほとんど食べられてしまい
でも確かにおいしかったな~。20個くらい食べたかったかも(それ前菜とは
メインのフィレステーキもやわらか~くておいしい!!「アメリカでステーキ注文すると、レアと言ってもウエルダンで出てくる」という確固たる偏見を持っていた私たち、ちょっと改めました(「TAD'S」と一緒にしちゃダメね
つけあわせは、チーズリゾットのトマトソースがけ。
これがまたおいしいと同時に、日本にありそうでない味。
嘉手納基地の「チリーズ」でもそう思いましたが、なんだろう?香辛料とかの違いなのかな?(ここを教えてくれたりーぱぱさんによると「基地の味は日本にもアメリカにもない味」だそうで
メインと同時に出てきた子供のピザも、同じトマトソースを使っている様子。たぶんパスタも同じ味なんだろうな
このピザにかかってるチーズがもんのすごい弾力あって、マンガみたいにどこまでも伸びるので大笑い。これもあんまりお目にかかれないピザかも。
ただしここら辺は、おなかがいっぱいになるのも早い味で、最後の方は必死で平らげました。そもそも量も多いですしね。
子供もピザ完食は断念。KKの分はダンナが頑張って食べきりましたが、Uの分はもう無理~
お持ち帰り頼もうか?でもそんなの頼むのうちだけだったら恥ずかし~よ~どうしよう
とか言っていたら、お姉さんがお皿を下げながら「持ち帰り用に詰める?」
あ~よかった そういや「チリーズ」でも、残したのを持ち帰るのは普通だ(骨まで犬用に持って帰る)って聞いたっけな~ 

デザートは、クリームを詰めてかりかりに焼いたロールクレープ(?)を、芸術的に装飾した一皿。
見た目は「おお高級!」ですが、食べてみると「昔の駄菓子屋さんにあったかもしれない安い味」というか、なんかこう、どっかで食べたことあるような、懐かしいような。
チョコソースとかで一流レストランっぽく仕上げてある見た目と、思い出しそうで思い出せない味がなんともミスマッチ、かつクリームがアメリカ式にビリビリと甘く、別腹は発動できませんでした これまた日本にありそうななさそうなって味ですね。
ちなみに子供にも同じ一皿がどーんと来ます(苦しかった~

食後、ティーバッグが入ったままのお茶に驚いてたら、横でKKが「ごちそうさまって英語で何て言うの?」
うーむ考えたこともなかった。何て言うんだろ??こういう時はお店の人だ
コーヒーを注いでいた日本人ウエイトレスさんにKKが聞いてみると
「ん~I'm done かな? Thank you かな?でも「ごちそうさま」って英語にないから、Thank youが一番いいんじゃないかな」
なんて真剣に考えてくれて。
「どこからいらしたんですか?」「新潟です」とかの話になると
「え~新潟!こないだ行きましたよ~ 私の姉も新潟に住んでて~」なんて、やっぱりとってもフレンドリー。
ここが基地の中だってこと、忘れそうになりますね~
が、お持ち帰りピザの入った袋は、さすがしっかり海兵隊のマーク入り。
ちなみに新潟の印象は「雪がすごくてびっくりしました」とのことです

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お店を出ると、壁に「なんとかアワード(=基地全体の福利厚生を競う賞?)」で表彰されたプレートがずらりと。
内容は「Good food and hospitality」。うん、確かにそのとおりでした(口に合う合わないはともかく

隣のファストフードも利用可ということで、おなかいっぱいだったけどコーヒーも買って、さらにロビーに置いてあるパンフレットも1部ずつ頂いて、最後までしつこくアメリカ体験。
レギュラーを頼んでもメガビッグサイズのコーヒーが来るあたり、確かにここはアメリカです

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これはその時もらった在沖米人向けパンフレットの1つ。
表紙がなんと西原理恵子さん、じゃなくて山田優ちゃん(ちょうど「崖っぷちのエリー」やってた時期だったので)

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中身はこんな感じで、レポありインタビューありゴーヤーエッセイあり

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上は「The Village of World-Class Resort~Onna Village」(ってすごいな~)の特集ページの一部。
こんな特集もあるんですね。


時刻はもう21時。えっ2時間もレストランにいたんだ~ KK&Uがよくおとなしくしてくれてたな~。
たぶん「周りが外人サン」「基地の中」ってことで、緊張してたんだはずね~
帰りはエスコートなし。好きに帰ればOKです。
てことは、あちこち放浪して見学し放題じゃないの!?
なんて一瞬思いましたが、そんなことしてつかまったら大変なのでおとなしく帰ります。
実はこの帰り道がいっちばん緊張しました
外は真っ暗で、来る時は目にした人も車も目印も消えうせていて。
カーナビ見ると真っ暗な大海原を走っている状態で、ますますおっかない~緊張する~
ダンナが方向感覚優れてるので助かりましたが(「ただまっすぐ来ただけだろうが」@ダンナ)、私一人だったらほんとに放浪するハメになったあげく、スパイ容疑かけられてそう
出口の人もノーチェックで、なんだかそれはそれで不安だわ。
ほんとに勝手に出ちゃっていいの?と、しばし立ち止まってましたが、道路の境界線上にでっかいチェーンソーみたいな刃がギザギザとセットされてるのを見ると、改めて「基地ってこわ~い」という思いが。
こちらから出て行く分には大丈夫だけど、向こうから超えようとするとパンクしてしまうんですね。

おそるおそるこれを踏んで、やった~無事に出れた~~
ほっとした目の前に広がるのは、明るいオレンジ色の光に浮かぶ金武の町並みです。
コーヒー屋さんもにぎわっていて、日米の旗がデザインされたアーチ(こんなの前あったかなあ??)から伸びる社交街も、週末の夜を楽しもうとする外人サンたちが多数、行き来していて。
寂れた壁が目立つ昼間とはうってかわって活き活きした、そう、「生きている街」という雰囲気。
並んだ灯が、ほんときれいでした。

キャンプハンセンと言えば、今の普天間問題もすべてはここから始まったとも言うべき所ですが、95年、初めて行った沖縄、特にコザに感応してしまった私と友人が「また行きたいね~」なんて言っていたその数ヵ月後、あの事件が、そして島ぐるみの集会が、そして連日TVの画面に沖縄が。
なんというか、ショックでした。うまく言えませんがショックで、「また行きたいね~」が「また行こう、行って確かめよう」になり。
とはいえ、何をどう確かめるのか。今回も(そして前回の嘉手納も)、結局何も確かめられず、自分の中で「基地」という存在をどう受け止めればいいのかもわからず、ただ「行ってきた。ご飯おいしかった。アメリカだった」で終わってしまいました(まあ「アメリカ体感」も目的の1つではあるのですが)

ただ、ひとつ「おっこれは」と思ったのが、ここ(かグランメール、どっちか忘れちゃった)でもらってきたフリーペーパー「OKINAWA MARINE」にあった、投稿コラム。
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「私たちは善意の親善大使である」という見出しに、ブラックジョークかとまず驚かされますが、それはともかく内容はわりと真っ当で。
「私たち(海兵隊員)の、日常生活や地域住民との関わりにおけるふるまいや態度が、「アメリカ人てこういうもん」という印象を形作る」
つまり地域住民に席を譲ったりドアを開けたりと色々良いことをするのが、アメリカにとっても(都合が?)良いことであるという、まあ当たり前っちゃ当たり前なことを言っているんですが、それが基地の住人向けフリーペーパーで巻頭1ページ目にあるのは、やっぱり意義あることじゃないかと。
もちろん、これを読んだすべての隊員が「そのとおりだ」なんて言って、明日から「good will」の持ち主になることもないし、またそうなったらなったでかなりコワイ状況ですが でもやっぱり、下↓のようなシンプルかつ真っ当な感覚を持つことが、尊重するという、相手に対する最低限の礼儀だろうな~と。立場によってそれを前面に出すことができないことはあるにしろ。
「we should act in a foreign country as we would want visitors to the U.S. to act in our country」
(もっともその場合、他人に求める行動が人によって違う、ひいては各々の価値観が違うという大きな壁を乗り越えないと、さらなる泥沼なんですけどね

このコラムを書いた人は、海兵隊のかなり上の人(deputy=副司令官??)で、その前は大阪大学で日本の政治外交史の教授をしていたとのこと。
そうした背景がある上での視点であり、末端の一兵士に至るまでこの視点を共有しているとはさすがに思いませんが、それでもこういうオピニオンが載る時点で、私とかがショックを受けた頃から比べても、意識は変わってきているのでは、とちょっと思えた(そう思いたい)コラムでした。

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ちなみにこの「OKINAWA MARINE」は、上のようにけっこう硬派な米軍新聞ですが、その中でちょっと目に留まったのがこれ↓
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「SUDOKU」って、日本発祥のパズルなんですかね?


さて明日は北部です。
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テーマ : 沖縄本島 - ジャンル : 旅行

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