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春の小川

唐突ですが、私はエコ嫌いです
自然は決して嫌いじゃないと思いますけど。スキーとか海とか楽しませてもらってるし。
とはいえこれらも結婚してからの趣味で、慣れ親しんでるのはやっぱりインドアな文明生活。何不自由ない室内で、本とか映画とか音楽とか、そういう人間が作った文化を楽しむ方が好きという。大自然の風景より大都会の風景の方がいいな~とも思うし。
なんか、大自然ってやっぱり怖いんですよね。どっか得体が知れないというかね。少なくとも愛でるようなもんじゃない。
これは中学時代、キューポラのある町という、わりと人間の作り上げた中でも場末な町から(ってひどいこと言ってるわー でも昔の川口って、けっこう治安悪かったから)、そこそこ自然が残る豪雪県に来たせいなのかもしれません。荒川支流沿い、川と言えばヘドロとメタンガスが当たり前という、「自然を大切に」なんて意識はカケラもない町から、雪で数ヶ月間生活が一変するとか、夏は羽虫がゴマのようにとか、そんな生々しい自然が満載の町に来たもんだから、どっちに転んでも「自然の美しさ」とかはあんまし感じ取れなかったという(これでも普通の地方都市で、そんなにド田舎ってほど自然豊かでもないという)。そもそも土とか虫とかが嫌いだし。
新潟生活も長くなって、自然に親しむ生活も悪くないなとは思えるようになったものの、やっぱり自然の「言葉の通じない怖さ」「不気味な生命力を無言で保っている怖さ」は苦手で。だいたい虫も言葉が通じないからヤなのよね、何考えてるかわかんなくて
なのでエコ方面の人たちが好きそうな「自然に癒される」「自然を大切に」「自然と共存しよう」みたいな言い方にはまったく共感できず。「生活と切り離されたテーマパークとしての自然に癒される」「脳内イメージとしての自然を大切に」「人間を脅かさない程度の自然と共存しよう」なら、とっても理解できますけど
だ~ってなんだかんだ言ったってあなたたちエコラー(?)も、人間の生活を脅かすような自然なんて嫌いでしょ?人間様のジャマにならないような自然だけを見て「自然っていいわね~エコバンザイ」って気持ちよくなりたいだけでしょ、とか うん、自然が嫌いというより、「エコ」が嫌いなんだわやっぱし。

と、これだけ言い訳しとけばいいかな?
さてこんな中二病こじらしたようなことを心底思ってる人間が先日、どう読んでも「エコバンザイ」な話なのに、読んだらすっかり涙目になってしまい、生きるために自然を従わせるのは人間の常と納得しているはずなのに「人間ってやっぱし勝手だな~」としみじみ思ってしまったマンガがあったという。

それはオカルト少女マンガ誌「HONKOWA」に連載中の「影御前~失われた川~」。

私は、霊感はまったくないんですが、昔から寺尾玲子シリーズだけは好きで。
この「HONKOWA」は、その寺尾玲子シリーズや永久保貴一マンガなど、個人的に好きなシリーズが連載されているマンガ雑誌。
で、寺尾(山本まゆり)マンガのついでに読んでみたその他の連載も、すべて読みきりなので取っつきやすい上に、意外とどれも面白いというか、個人的に「んあ?」とケチつけたくなるとこが比較的少なく、今では見かければ必ず読んでしまうマンガ雑誌の1つです。

「影御前」は作者のエッセイマンガで、霊感はあまりない作者の代わりに、自然霊とコンタクトできるというアシスタントさんが、作者の守護霊であり自然霊である「影御前」とコミュニケーション取って、みたいなお話。
のっけから突拍子もない話で恐縮ですがオカルトマンガなのでね~。ま一応、こういう設定だということで

さてそんな作者(&影御前)とアシさんが、渋谷のロストリバーを巡るのが今回のお話です。
渋谷に川があったってご存知でしたか!?
私は言われて初めて「そうか「宇田川町」とかって、あれ川があったからなのか~!」と気づく始末。なんでも昔は本流として「渋谷川」というのがあり、宇田川はその支流、あの有名な唱歌「春の小川」も、宇田川の支流・河骨川を歌ったものだったそう。へ~~~
で、それらの川、実は今でもあるんだそうです。「暗渠」として。
「暗渠(あんきょ)」とは、地中に埋められた川、または地表にあっても蓋をされた川のことだそう。
ってまったく未知の言葉だったんですが、一発変換できるし、なんでも「暗渠マニア」みたいな方もいるそうで、へ~~世の中色んな人がいるわね~
でも考えてみれば、よくあるものではありますよね「暗渠」って。「千と千尋の神隠し」のハク=琥珀川なんかも、おそらくこうした川なんでしょうし(そんで「お腐れ様」は、たぶん私が育った荒川支流みたいなやつかな)。
そして渋谷センター街の地下には、上記の川がいまだに下水道として流れていて、暗渠マニアには人気スポットだそうです。

「春の小川」で歌われるくらいキレイな川だったのに、今は陽も射さないマンホールの下を流れるくっさい下水道か。。。それはちょっとキツイな~~。。。
と、エコ嫌いな私ですらここで軽くショックだったのですが、自然霊の意識がわかるアシさんが、その「暗渠」の意識を探ってみたところ・・・

ってそもそも川に意識があるのかという大問題もあるのですが、それ言い出すと話が進まないのでさておき。
アシさんが、マンホールの下を流れる下水道=宇田川の意識を探ってみたところ・・・

「真っ暗なところで横になってぐったりしている。うすく目を開けて楽しかった頃の夢を見ているみたい。昔、川の側にたくさん咲いていたのであろう桜のイメージ。「・・・花ガ・・・見タイ・・・」という弱弱しい意識が読み取れる」

あくまでも「自然に意識があるとすれば」というオカルト的仮定の話ですがどうか仮定であってほしいわ~~~。なんも悪いことしてないのに、二度と外の光が当たらないとこにいきなり閉じ込められて、糞尿バンバン流されて数十年!意識があるまま生き埋めはキツいよ~~~

で、宇田川の意識を汲んだアシさんは、その場で花屋さんに行き、急遽作ってもらった花束をマンホール越しに捧げます。
暗黒のマンホールの中、汚水に漬かって横たわっている人のもとに、散華となってチラチラと舞い落ちる花(イメージ映像)。
アシさんいわく、宇田川は「・・・花ダ・・・キレイ・・・」と弱く喜んでくれたとのこと。

「春の小川」である「河骨川(だった現・下水道)」の方は、アシさんいわく
「宇田川よりもっと小さい川だからもっと弱っている。真っ暗な中で起き上がることも出来ないくらい。いずれ(意識は)消えてしまうのでは・・・」
花を捧げると
「たぶん喜んでくれてるだろうけど・・・でももうわからないみたい」

春の小川はさらさら行くよ
岸のスミレや蓮華の花に
姿やさしく色美しく
咲けよ咲けよとささやきながら


作者によると、「河骨」とはスイレン科の花の名前とのこと。
花の名前のついた、きっときれいな川だったのだろうと。

どんなにひどいことをされても、自然は人間を恨まない。ただ静かにあきらめているだけ、なんだそうです。
だから下水道にされちゃうのよー!!と、根に持つタチの私としては思ってしまいましたが、まあでもそうでしょうね。動植物ならともかく、川や海にそんな「恨み」みたいな感情は、いくらオカルト全開にしてもないでしょう。あくまでも物理の法則で動いてるだけだから。ていうか自然にそんな感情があったら、とっくの昔に人間は「天罰」で滅んでると思います
もしも「感情」らしきものが読み取れるとしたら、それはたまりに溜まった人々の残留思念(そんなものがあるのかという大問題も(略))とかいった、何らかの「記憶」みたいなもんなんじゃないかしらん?

これらの川が埋め立てられたのは、昭和39年、東京オリンピック直前。
高度経済成長の真っ只中だった当時、渋谷も都市化が進んで、川も唱歌「春の小川」が作られた大正時代よりずっと汚れていたとのこと。
近くに選手村が出来るにあたり、汚れて異臭を放っているこれらの川を、メンツにかけて何とかしなければならない。と同時に選手村の下水道を早急に整備しなければならない。そうだこれらの川に蓋をして下水道にしよう。

そして渋谷の町から川が消え、東京オリンピックは成功し、日本は敗戦から立ち直って国際社会復帰に向けてさらに邁進していった。。。

アシさんが言うように、すべては「仕方がないこと」だったのかな。
余談ですが、この話がこういうスタンスだから、エコ嫌いな私にもスッと入ってきたんだと思います。人間にはとっても都合のいい考え方であると同時に、人間の原罪みたいなもんを認める考え方でもあり、そしてある意味とっても「自然」っぽい考え方。「自然を守るためには「仕方ない」とかいい加減なこと言ってちゃいけない、改革しなきゃ」っていうのは、ある意味川や海なんかの自然なあり方とは真逆な、とっても人間らしい、ちょっぴし傲慢な考え方であるとも。どうでもいいけど。
そして人間の歴史って、「仕方ない」だろうと「自然を守るため」であろうと、結局全部人間に都合よく進んできたわけで。って人間の歴史だから当たり前ですけど 全国に、いや世界中に「宇田川」や「琥珀川」はあって。時には「人」も。それらを全部慮ってたら、今こんな文化的生活は送れてない。

私的には今ぶーぶー言われてる福島原発にも同じような気の毒さを感じてしまいます。
原発作るために犠牲になった自然は多々でしょうが、そしてもちろん、原発事故のために犠牲になった自然はさらに多々なんですが、それら自然に対しても、その自然を壊して作られた原発に対しても、全部ひっくるめて花束を捧げたいような気分。だって最期はとんだことになってしまったけど、40年も人間のために曲がりなりにも頑張ってくれたんだもんね。しかし自分が川とか原発だったら、「仕方がなかったんだ」「今までありがとう]みたいな人間の、ムシのいい言葉は、あきらめつつもどれほど白々しく響くことか

「暗渠になった川は日本中にあるけど、埋められた川に意識が残ってるならみんな何を考えながらいるんだろう」
「夢を見ているんじゃないでしょうか、宇田川さんみたいに。空や花が見えて、子供が遊びに来ていた頃の夢・・・」

川に意識があるとも、「川をキレイにしよう」とも、あまり思ってない私ですが、それでもなぜか涙がにじんでしまったお話でした。
なんでこんなに琴線に触れたかな~?やっぱし擬人化のせいかな~~??(って、めちゃめちゃ子供だましな手に引っかかってますね
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テーマ : ひとりごと - ジャンル : 日記

コメント

No title

わ~!いっぱい書いたね~(笑)
はみちゃんは文章書くのが好きなんだね
本読んでる人は、文章が上手いよね
わたしは本なんて読まないから、ボキャブラリーなくてさ^^;

エコ・・考えた事ないけどエコカーは苦手だな
後ろから音もなく近付いてきて 危ないでしょう!
ネコも音もなしに近付いて来るから驚いちゃうよね^^;

ブログのアドレス付けとくね
時々、近所のクソババア オバサンたちの悪口も書いてる(笑)毒舌ブログだよ
いや~!野良猫と関わってきて色々あったよ。本当に色々あって辛かった
野良猫のことにしても、原発のことにしても、わたしは無責任な人が大嫌い
何かあったとき、人のせいにする人が大嫌いだよ

猫ブログ。近いうちリニューアルしようかな?と思ってるんだけど
fc2使いやすいから、引っ越してもfc2にしたいんだよね~
一昨年、今のブログ「本」に載せてもらったんだよ
「わたしたちの女子的ねこブログ」って本
有名な人気ブログと一緒に、ちょっとだけ紹介してもらいましたi-229

Re: No title

名前がKGBになってる~~~(>▽<)
文章、書くのは好きだけど上手に書けないんだよね~
マンガばっかり読んでちゃダメね(^^;)

もしかしてストーカーにぴったし!?>エコカー
私のもエコカーのはずなんだけど、なぜか燃費悪いんだよ~
車に「運転へタだね」って言われてる気がする今日この頃。

ブログアドレスありがとう!!さっそく後で見に行くね(^^)
毒舌ブログ、めっちゃ楽しみなんだけど~~♪
うんうん、人のせいにして責任果たしたつもりになってる人はやだよね。
私は人のせいにも自分のせいにもしないぞ!(って究極の無責任(^^;;))

えええ~~~本に載ったって、すごいじゃん!!!
今度本屋行ったら見てみるよ!!
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