日新館で絵付け体験

GW前の平日放課後、KK&Uとともに日新館へ行ってみました。

日新館とは、「会津藩校 日新館」
江戸時代にあった、会津藩士子弟の学び舎です。そのレベルは全国有数だったそうで、あの飯盛山の白虎隊もここの出身者だとか。
もっとも鶴ヶ城近くにあった当時の日新館は、会津なら当然のごとく戊辰戦争で焼けてしまい、今は復元&体験施設が49号付近に作られています。
引っ越してくるまで「会津と言えば白虎隊」しか知らず、加えて引っ越してきたら「ならぬことはならぬ」と毎日唱える学校に転入した私たち、やっぱしここは行ってみないと
とママが誘うも、KK&Uは「ええ~ただ学校見るだけ~~?」とイマイチ気乗り薄。まあ毎日学校(と幼稚園)行ってるもんね
じゃあ赤ベコ絵付けでもしてみる?おっ弓矢や乗馬もできるってよ

俄然乗り気になったKK&Uとともに、鶴ヶ城方面から49号に出て猪苗代方面に向かって走ると、会津村を過ぎたあたりで「←日新館」の大きい看板。
看板に沿って左の道に入り、住宅街を突き当たりまで行くと、すっごい広い敷地&駐車場が!しかしガラガラ
平日・夕方・雨混じりという三重苦のせいだとは思いますが、「もしかして潰れそう?」と若干心配になってしまいました

IMG_6244[1]_convert_20110517153332

階段を上ると大きい看板がどーん!これがKKが毎日唱える「あいづっこ宣言」
・・・ではなく「什の掟」。
白虎隊の年少部門(今の小学校低~中学年くらい)のための掟で、当時は「什」というグループごとに、こうした決まりを作っていたのだそう。

IMG_6245[1]_convert_20110517153402

ちなみに会津には、これとよく似た「あいづっこ宣言」というのがあり、KKの(もしかしたら市内全部の?)小学校で、毎日唱和されています。さすがに「外で物食うな」「女と喋るな」は、現代ではムリらしく、省かれていますが
授業参観に行って、日直さんの指揮でみんなが普通~に暗唱していたのを見た時は、色んな意味で「会津すごい」とカルチャーショックでした
もちろんKKも半月足らずで暗記しちゃいましたよ 教育ってコワイ。
特に決めゼリフ「ならぬことはならぬ」は、も~~うどこでも、お城の入り口でも学校でも公園でも、はたまたコムサイズムの前でも見かけます。
(ちなみに下の写真が、会津っ子なら全員(?)暗誦できるという「あいづっこ宣言」)

SANY0170_convert_20110524084127.jpg

さて「什の掟」からまたちょっと階段を上ると、学校の入り口です。
正面からは見事な遠近法で孔子廟が見えます。

IMG_6248[1]_convert_20110517153529

この門を入ったところに受付。ここで料金を払うとともに、どの体験をするか選べます。
Uが楽しみにしていた乗馬は、休日だけとのことであきらめ。
ママ的には弓矢をしてみたかったけど、KK&Uは「絵付けしたい!」
Uは、福島初日にホテルで赤べえをもらって以来「赤べえ!赤べえ!」。KKは起きあがり小坊師がいいと譲らず。
しかし閉館時間は16時。現在すでに15時過ぎ。ん~両方は無理じゃない?と言ってると
「2人別々なものを一緒に製作も出来ますよ。時間?だいたい30分くらいでしょうか」
と受付の人。じゃあそうしよっか♪

IMG_6250[1]_convert_20110517153630

受付をすませて中に入ると、こんな感じ。どこを見ても「日本の景色」一色で、会津武家屋敷を彷彿とさせます。
ここでは初めに、白虎隊についての基礎知識を映像で見ることが義務づけられているらしく
「そこで少しお待ち下さい。準備が出来たらすぐ呼びに来ますので」
待つ間、一番手前だけちょっと覗き見

IMG_6251[1]_convert_20110517153702

手前は資料館になっていて、おなじみ「砲弾でボロボロになった鶴ヶ城」の模型や、白虎隊に関する色んなものが展示されていました。
奥にはママの好きな人形モノも飾ってあって、近づいて見たら・・・

IMG_6252[1]_convert_20110517153753

また自刃かい! ほんとにこんなとこも会津武家屋敷だなあ!(こういうの決して嫌いじゃないですけど
この切腹している人は「郡長正」という少年で、「食べ物送って」という手紙をお母さんに送ったら「武士にあるまじきメメしいこと言うな」みたいな返事が返ってきたそうで、しかもそれを級友に見られて、名誉を守るために切腹をしたとか何とか・・・。
真相がよくわからないので、これだけじゃあまりにもやりすぎとしか思えませんが、たとえ真相がわかっても、私にはわからないというか、わかりたくないような気がします ジジイになる頃には、笑い話になってたかもしれないのに・・・

更に隣の入り口には黒船や、ママの大好き生き人形もあって面白そうでしたが、覗き見はここで終了。
「お待たせしました。どうぞ」
受付の人に案内され、資料館並びの映写室に入ります。
なんかこう、文化祭で教室をオバケ屋敷にした時のような手作り感あふれる部屋
「7分ほどあります。終わったら声をかけてくださいね」
始まった映画も、学校で見るような教育映画で、しかしこっちに来るまで「日新館」なんて聞いたこともなかった私たちには、それなりに興味深かったです。
歴史あること、プールがあったこと、人材育成面で定評あったことなど、なかなか画期的な学校だったんですね。

一応KK&Uも無言で最後まで見て(面白かったかどうかはビミョー)、さあ絵付けへゴー♪
事務室の一隅をついたてで仕切ってあるところが作業場です。
だいたいのやり方だけ教えてもらうと、後はほったらかしなので、気楽に作業できました 最初はテーブルにおいてある見本を参考に、しまいにはもう好き勝手に、色を塗りまくる2人
もちろん、色が足りなくなったり、修正する際ドライヤーで乾かしたくなったりしたら、係りの人に声をかけるとその都度親切に対応してくれるので、心配ご無用です

IMG_6254[1]_convert_20110517153851

それにしてもKK&Uが予想外に念入りに作ってるので、そのうちヒマをもてあましてきたママ。
「昔、赤べこを持ってた子だけが病気を逃れたとの言い伝えから、無病息災を表すようになった」
といった「赤べこの由来」など、そこらに飾ってあるあれこれを見てると、片隅の本棚にサイン色紙発見。
ん?「坂の上の雲」と書いてあるけど、もしかしてNHKでやってたあのドラマ?そういえばサインも「motoki」と読めるのは気のせいか?おお他にも「琴欧州」とか色んな人の色紙があるぞ。

IMG_6255[1]_convert_20110517153955

ゴソゴソ見てたら係の人が通りかかったので
「すみません勝手に見ちゃって」とペコペコしてると、快く「どうぞどうぞ」と、写真撮影の許可もいただき。
やっぱりあれはモックンのサインだそうで、なんと「坂の上の雲」のロケで日新館に来たんだそうです。え~でもあれって明治の話じゃ!?
「ここのプールで撮影したんですよ。日新館じゃなく別のところっていう設定だったみたいですけど、ご覧になりました?」
いいえ~ダンナは熱心に見てたけど、ママは子供と遊んでました 帰ったらダンナに聞いてみなきゃ
そして何よりも驚いたのはこの色紙↓

IMG_6256[1]_convert_20110517154026

小野田寛郎って!もしかしてあの小野田少尉!?
「そうなんです!私もこれ見た時は感激しました!」
ねえほんと!思いがけない名前を、思いがけないところ、というかある意味ジャストフィットなところで見かけてビックリ!
ついでに、私よりたぶん若いお姉さんである係の人から「感激(感動だったかな?)」という言葉が出たことにも密かにビックリ。「心が動く」という意味での感激・感動なら、確かに私もそうですが。
私はどちらかといえば横井庄一さんの方にシンパシーなタチなので 感激とはいかず「衝撃」ですが、その分、あの2人の違いはどこから来るのか等、常々人間として大変興味深いお方ではありました。
「いかにも小野田さんらしいっていう感じですよね」
うん、ほんとイメージどおりって感じですね。字体といい選ぶ言葉といい「ああやっぱり、こういう人なんだな」みたいな。オーラが漂うというか。
係のお姉さんによると、色紙は随分前から、お姉さんがここに来る前からあったそうです。小野田さんは昔、講演で全国を廻っていたそうなので(byダンナ)その時に日新館にも立ち寄ったのでしょうかね~?いや~~いいもん見せていただきました。

こうしてママが感激(?)している間も、門の提灯がしまいこまれ、着々と閉館準備が進む日新館。
うわもう16時過ぎてるじゃん!ちょっとあんたたち~テキトーに終わらせなさいよ、と急かしても、KK&Uのこだわりは終わることなく
しかしママがせかすたびに、「まだ大丈夫ですよ~ゆっくりどうぞ~」とニッコリしてくれる係員さんがた。もう頭下げっぱなしです。
更に、もう16時半廻ろうとしているのに、先ほどの受付の方が
「この後館内を見学されます?まだあまり中を見ていないでしょう。時間なら大丈夫ですよ」
いやいやそんな、閉館時間16時なのに!これ以上のご迷惑は
「今度もっと早い時間に来ます」と言ったら
「じゃあチケットに書いておきますね。次に来た時これ見せれば入れるようにしておきますから」
と、私たちのチケットに一筆書いて印鑑押して、なんとプラチナチケットにしてくれました!

結局おいとましたのは17時近く
なのにどなたも迷惑顔ひとつすることなく、すっかり前衛芸術に仕上がった赤ベコ&起き上がり小坊師をていねいに箱に詰めてくださり、最後には先述の受付の方が、出口までお見送り。
もはや赤ベコのようにペコペコしっぱなしの私たちに、その方は
「ご旅行でいらしてるんですか?」
「いえこないだ会津に引っ越してきたんです。鶴ヶ城の近くで」
と言うと
「ああそれならまた来れますね。遠いとなかなかもう1度来れないかもと思って」
それで時間延長してまでも見せて下さろうとしたんですね~。あのチケットも、使う機会がないかもしれないと心配しつつ。

「武士道の聖地」で「まるでTDRのようなホスピタリティ精神!」と感動してしまった「会津藩校 日新館」でした。
いつかプラチナチケットによる続編も、乞うご期待!?
スポンサーサイト

テーマ : ちょっとおでかけ - ジャンル : 旅行

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する