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じーちゃんの肖像

「じーちゃんの昭和」ということで、父ことじーちゃんが書き残したものを、ランダムにポツポツとアップしてるのですが。
いや~~笑えるというか、楽しいです♪じーちゃんが若気の至りてんこもりで、ハツラツとしてて(まティーンエイジャーですしね)
もちろん本人の脚色も多少はあるでしょうし、カンペキに昔話となったからこそ笑って話せる、伸びやかな語り口のおかげもあるでしょうけど、それにしても。

だって私の覚えてるじーちゃんは、まるっきり正反対なんですもの!
じーちゃん、というか「お父さん」は、いっつも物静か~にどっかと座って、映画見てるか本読んでるか音楽聴いてるかで。
冗談なんかめったにとばさないし、そもそも口数からして少ないから、会話らしい会話もそんなになく。
無口で、マジメで、歴史や文化の造詣に深くて、なんというか「文科系リベラル」?そんな感じ。

そんでいて時々「この人オチャメね~」なところもありつつ
後年思うに、たぶん、無口でマジメな人柄の奥底に隠し持った、反骨精神のゆえだったのでしょうか。

基本おとなしい人だけど、新聞は朝日、政党は社会党、野球はロッテ(オリオンズ)、そしてそういう「マイノリティ」ぶりを誇り(?)にしていたようなとこがあったので、根はかなり反骨だったように思います。まあ、子供の頃から貧乏・家庭環境等で、ある種の「疎外感」を持ったままあの戦争に巻き込まれちゃって、弱い立場の人間たちが先に死んでいくのを目の当たりにしたら、それが背骨になるのは当然と、思想的にはお父さんに近い私なんかは、やっぱり思っちゃいますけどね~

けど「お父さん」の場合、それが正義臭くなく、押し付けがましくなく、かわりにオチャメと結びついていました。そう、ちょうど「じーちゃんの昭和」の語り口同様に。
思い起こすと、なんか時々、オチャメなこと言ったりしたりしてたんですよね

子供の頃、京浜東北線で川崎を通ったら、普段あまり話しかけないクールな(?)お父さんが
「おい前見てみろ。ロッテの帽子かぶってる奴いるぞ。ヘヘヘ
と、ヒソヒソうれしそーに話しかけてきたり
川崎以外じゃ、なかなかロッテファンなんかお目にかかれなかったですもんね

あるいは高校の合格発表。帰宅して「みんな受かったけど、友達の1人が落ちちゃった」と報告したら、普段あまり長々と話さない無口なお父さんが
「あのよ。長い人生なんだから遠回りしたってどおってことないから~~ウンヌン~~。と伝えろ」
と、何度頭の中で練ったのかってくらい滑らかな長文を、待ってましたとばかり語りだしたり

私が上の子の陣痛でうんうん言いながら、それでもガッツリすき焼き食べてたら、お父さん一人箸が進まず
「今日のすき焼きは甘すぎる」
とかすき焼きに文句つけて、途中で食べるのやめちゃったり(親の心子知らずだった私は「そお?じゃあ醤油かけて食べれば?」

お父さんのガンがわかった時、私に突如「車買ってやる」と言い出し、しかももったいぶって
「ここが俺の変わったところだが(←と、なぜか得意げ)、俺が選んだ車じゃないと買ってやらない。自分の好みに合わないなら、自分の金で買え」と言ってみたり
(結局それは「これからお金がかかるから、治ったらね」と、ばーちゃんと2人で阻止しましたが。気持ちはとーってもよくわかる、ような気はするけどね;;)

元気なうちにと親戚と行った小旅行で、観光地を訪れた人が一言書き残していくような備え付けノートをパラパラめくって
「みんな「○○ができるように」とか「××がうまくいきますように」とか小さい小さい。俺ならこうだ」と言って
「世 界 平 和」
と書いてきたとか

無口だったのは、話すことがないからじゃなく、照れ屋だから。
マジメだったのは、別にそれが正しいと思ってるからじゃなく、人に遠慮して辛抱してしまうタチだから。
照れ屋で遠慮深いと、反骨が陥りがちな「はた迷惑な正義」に堕さず、かわりにオチャメになるんですね。

最後に入院していた頃、回診で「今日はどうですか~?」と聞かれると、毎回、まるで昔の映画俳優のように一言
「可も無く不可も無く」
と答え、「私もそんな境地になりたいです」とお医者さんに言わしめたあたり、辛抱強い昭和ヒトケタ男の面目躍如、といったところでしょうか??

そんなお父さん、好きでした。
照れ屋さんで遠慮しーで忍耐強くて、本や音楽や映画が好きで、型に属さない自由な精神と同時に和の精神が好きで、そしてオチャメ。お父さんの娘に生まれてよかったよん
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テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

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