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今年のクリスマスディナー

あぶくま洞レポ、及び裏磐梯ホテル&グランデコスキーレポと、UPしたい旅行記はあるものの、写真の整理が追いつかず さらにUが冬休みになって、子供にパソコンを明け渡す日々になり、ますますレポ作成時間が少なくなり

というわけで今日は、写真のない記事かつ来年用の備忘録として、今年の我が家のクリスマスディナーについて

まずはパエリア
ホットプレートで作ります。この利点は、「ほっとけばホットプレートが勝手に作ってくれる」&「なんとなく非日常感」&「テーブルの真ん中にホットプレートどーんなので、お料理を置くスペースが埋まる」e.t.c.
作り方は簡単で、みじん切りにした玉ねぎをオリーブオイルでじーっくり炒めたら(ここらへんは好みで。私は玉ねぎの原型を留めない方が好きなので先に炒めちゃうけど、玉ねぎ好きな方なら、他の食材と一緒に炒めちゃってもたぶんOK)、生米、鶏肉、冷凍エビやイカ、あさり、キノコにニンニクなんかを投入して、お米が透き通るくらいまでテキトーに炒める。ほんとはエビイカなんかは別で炒めた方がいいのかもですが、キニシナイ
炒め終わったら、生米と同じ分量の水+酒をどば。味付けには顆粒系、すなわちコンソメ、鶏がらスープ、昆布茶も入れてみようかな、などなどお好みで。そして上にトマトとピーマンの輪切り各1個分を並べ、ふたをして保温~とろ火くらいで放っておくと、そのうちできあがります 貝が殻つきだったり、サフランを入れたりすると非日常感も高まりますが、なくても味は変わらないのでキニシナイ ふたを開けた時の湯気&見た目と、そこにしゃもじをいれてかきまぜる時が快感です♫

パエリアをほっとく間に、野菜炒め
パエリアで余った鶏肉、キノコ、さらにお弁当で使い残したブロッコリーやナス、じゃがいもなどを、テキトーにぶちこんで、オリーブオイルで揚げるように炒めます(ブロッコリーやじゃがいもは軽く茹でておくとより短時間でOK)。
これを炒める時に、ニンニクをうんと効かせてマジックソルトをぶっかけるだけで、イタリアンなお惣菜のできあがりなのですが、今日はニンニクを控え、マジックソルトのみ。これを耐熱皿に移してマヨネーズどばどばかけ、とろけるチーズものっけて、オーブントースターでチーズマヨ焼きに。他がわりとあっさり系なので、これでボリュームを出そうという

タコのマリネを、事前に作って冷蔵庫に入れときます。といってもタコ切ってイタリアンドレッシングかけるだけですけど レタスやトマトの上に乗っけて、食べる直前、ニンニクを炒めたあっつあつのオリーブオイルをかけるとまたうましですが、今日は他でけっこうオイル使ったので、さっぱりとイタリアンだけにして♫

そしてメインはローストビーフ 生協で買った、100g198円のやっすいアメリカ牛で作ります
塩コショウニンニクあるいはシーズニングなど、お好みで肉にすり込んで下味つけたら、フライパンで全面をこんがり焼き、ホイルできっちり巻いて、魚グリルへ。そう、本格オーブンがなくてもできちゃうんですよ~ローストビーフってステキ
肉の大きさにもよりますが20分くらいかな~?焼いたらそのままほっとくという、これまた私の好きなほっとく系なのもグー 
ソースは、お醤油にお酒、KKが皮をむいてそのまま放置していたル・レクチェも入れてみるか これは桃と梨をかけあわせた新潟産の果物で、香りと甘さが濃厚な一品。りんごのすりおろしでもいいかも。
ほっといたローストビーフの、アルミホイルにたまってる肉汁もここに投入して、煮込めばソースの出来上がり。

どれも、けっこう簡単なわりに見栄えがするのがいいですね~♫
ちなみに一番難しいのが、焼いてほっとくだけのローストビーフかな。焼き加減が難しくてね~~

今年はローストビーフが比較的好評で「明日も!」とリクエストが来たので、次の日はまたまたローストビーフ、そして余ったタコやレタスで生春巻き、そしてすじこにご飯という、非日常に日常が加わってきたというメニューに そして今日は、そろそろ和食が恋しくなってきたので芋汁&納豆にしようかな~と思ってるところです
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テーマ : ひとりごとのようなもの - ジャンル : 日記

選挙にまつわるどうでもいい雑感

選挙、終わりましたね~~
皆様の選んだ候補者は、無事に当選されましたでしょうか

私は当選どころか、結局選挙行きませんでした 「戦後最低の投票率」に心ならずも貢献してしまった次第ワハハ

一番の理由は「大雪ふったから」。自分でもどうよそれって思う理由ですけどなんか雪かきしたり子供の靴買いに行ったりしてたら、めんどくさくなっちゃって(だって3軒回ってもぴったりサイズが売り切れだったり、果ては靴屋さん前の道路で駐車待ち渋滞が起きてたりするんですもの) それを推しても1票投じたいという熱意というか人というかが存在しなかったんですよね。

そう二番目の理由は「誰に入れようか最後まで決まらなかった」。これでも誰に入れようか、ず~っと迷い考えてはいたんですよ、大雪降るまでは

一応、元会津若松市長に敬意を表して「菅家さんかな」とは思ってたんですが、しかしこの方は自民党から出馬なんですよね。
私の投票目的は今も昔もただ1つ「だーっと票が集まりそうなところに票を集めないための投票」なので、今回圧勝が予想されてる自民党は、ほんとなら真っ先に選択肢から外れるべきところ。
しかし会津の立候補者って、菅家@自民以外だと、前にも書いた気がしますが維新・社民・共産なんですよね。これまた前にも書いた気がしますが、なんでよりによって思いっくそ右と左しかいないのだーーーーー
(まあ他の党がいたとしても、それはそれで判断に迷ってると思いますが)

親の代から社会党だった自分としては、こういう時は迷わず社民でOKだったのですが、これまた前も書いた通り、原発事故以降は個人的に社民ってシンパシーがた落ち ほんとなら社会党の長い歴史が今回ついに終わってしまうかもしれないとのことで、1票投じて助けてあげたい気持ちもなきにしもあらずだったんですが、それ以上にやっぱり、いまだ復活しない自分のシンパシーに素直になりたい思いの方が強く。
(なので今回2議席残ったのは、投票しなかったけど「よかったね」という気分ではありました)

で、前回は社民党のかわりに生まれて初めて共産党に入れたんですが、やっぱし「共産党」って私にはちょっと真っ赤すぎて敷居が高いんですよね。いや言ってることは今や社民党の方が時に赤一色なのかもしれませんが、しかし共産党の長い歴史およびそこから培われた子供時代からの偏見からすると、私にとってほとんど「社民の代わりに共産」って、「コメがないから草を食う」くらいの感覚というか、「そんなにうかうかと票を入れていいもんじゃないぞ共産党は」と覚悟して入れるというイメージが根強く
(だって赤旗とか読むと、「○○支部の読書会に新たに○人の青年参加」とか「△△支部では赤旗日曜版の読者増ノルマ達成」とか載っててこわいんですもん 私的にはこういうのって近づいたらヤバい組織なんですけど
ましてや今回は、私と同じような「入れるとこないから共産」という人が大幅増なのでは、という予想も事前にあったので、じゃあますます私は入れるわけにはいかないなと。選挙終了後、共産党が案の定議席を増やしたというニュースには、「ええ~~~」と同時に、「わかるよ~~~」という気持ちでした。みんな昔の社会党的存在=与党のストッパーを欲しているのよね。民主党&社民党、みんな待ってるのよ。頑張って立て直してよ~~~~~

今回民主党が伸びなかったのは、やっぱし「一度任せたけどダメだった」「安易に政権交代とか望んでバカを見るのは俺ら」という、苦い後悔が私ら投票する側に残ってるからなんでしょうね。
でも民主党って、私がまあ薄ピンクなサヨク党を欲しているからなんでしょうが、そんなにひどいこともなかったというのが私個人の印象なんですよね。たぶん今回「このままでいいよ」と自民党に投票した人たちと、私の民主党への思いはほとんど同じというか、「全部が全部いいとは思わないけど、でもコロコロ政権変わって根っこが不安定になるよりは、このままもうちょっと様子見で」という程度のシンパシー。東日本大震災当時に与党だったので決定的にダメ出しされた気がしますが、自民党だったらビシバシ対処できてたかというと、う~んどうかな~という感じしかしません。問題のかなりの部分が「時の運」という気がするので(個人的印象)。

なので、もしも会津に民主がいれば、今回はたぶん民主党だったと思うのですが、渡部恒三はいないしなあ
ちなみに地元の人いわく「菅家さんも、それまで恒三に入れてた人が投票先を失ったから当選したんであって、もともと勝てる人じゃなかった」とのこと。あくまでも地元の人個人の意見ですけど
しかし、いくらなんでも、自民の代わりに維新って選択肢はねーでしょーーー 維新なんて、自民党よりもっと右の、もっと新自由主義の、もっと過激な党じゃないですか 私には今回消えた次世代と維新の区別があんましつかないんですが次世代が消えて維新はほぼ現状維持で共産党が増えたというこの状況がよくわかりません。なんか極端に行きやすくなったのかなとか、目に見えてわかりやすいものがウケるのかなとか。

そう会津は今回、なんと菅家@自民と維新が接戦したあげく、維新ですって なんでよーーー
まあ上にだらだらと書いてきたとおり、他は社民と共産で選択肢がなかったというのは大きいです。しかし、自民にNOと言いたいから維新っていうんなら、それはちょっと間違ってないかと。「自民のやり方は昔の民主みたいでなまぬるい。もっと貧乏人が出ても周辺国とのトラブルが多くなってもいいから、強気でガンガン行け」っていう意図で維新に入れるなら正しい選択だと思いますけど。

まあ菅家さんも比例で返り咲いたし、よかったねです。きわめてどうでもいいことですが、別な地元の人いわく「室井市長はおおざっぱだから楽。菅家さんは細かくて」だそうで(あくまでも地元の人個人の意見) 市長時代はやり手だったのかしらん?私はその話聞いて「ひそかに相性悪いのかしら現市長と元市長は」とか勝手に思って楽しんでたのですが選挙特番で菅家さん事務所が映った時、「必勝 安倍晋三」とか「必勝 森まさこ」とかの半紙と並んで、「むろい照平」の半紙もありましたね 並んでっていうか、かなり下の方に貼ってありましたけどまあまあそれは やっぱしちょっとでも「関係良好」って思えると、ちょっと安心だなと。

しかし私、もし小渕優子さんのとこに住んでたら、ぜったい彼女に入れてたな だって私が会津に来た時はすでに室井市長だったのに、「元会津若松市長」ってだけで、やっぱり菅家さんに当選してほしいと思っちゃうんだもの これが小渕優子だったら「あんたのお父さんの頃から知ってるよ~。大丈夫うちらが助けてあげるから」って、きっと地元として思ってるに違いない 昔の自民党選挙みたいな「義理と人情」から逃れられてないわけですが、これがいい面にも悪い面にも働いて簡単に切り分けられないのが人間社会の困ったところですよね~♪
そうそう「昔ながらの自民党」ってことで、亀井静香当選もおめでとう。しかし選挙の特番で「政界の長老」というキャッチコピーがついてたのはびっくりしました。私の感覚では「若頭」だったので ダメだ~おばちゃんの感覚は昭和で止まってる~~
なんてことも改めて思わせられた今回の選挙でしたが、中でもひときわ「昔の自民党」ぽかった人が、いわきで当選した・・・誰だっけな?名前も党も忘れててスミマセンですが、おじちゃん。「当選確実」ということでTVが入っても、ニコリともせず、集まった人たちにぎろりぎろりとガンを飛ばし。スピーチする時も目玉ぎろぎろ。そしてこれは私の聞き間違いかもしれませんが、原発作業にロボットを、ひいてはいわきをロボット開発の先進地にみたいなスピーチの中で「議員バッヂを外すまでに」。うお~当選した瞬間にもう辞めるまでのこと考えてる!なんという覚悟!!当選して喜んでる場合じゃないってか!?
もっともそのあと、間をおいて再び中継が入った時は「ばんざーい」と盛大に笑っていて、これはこれでほっとしましたが(TVのアナウンサーも「笑顔が見えました」ってなんかほっとしたような感じだった)。「当選確実」の時に笑顔がないってのは、かなり異様というか「つわもの」って感じに見えちゃうもんですね~~

最後にどうでもいいこと極まれりですが、選挙特番、面白かったですね。
私は日テレ系の「ゼロ選挙」を見てたんですが、当選した人の紹介というか一行プロフィールが非常に面白かったです。「アイスクリームが好物」とか「行きつけの「庄や」が閉店したのが悲しい」とか
選挙の重大さ・選ばれた存在の重大さと、えりすぐりのどうでもよさを放つプロフィールが、「意味と無意味の乱反射」という感じで、「こういうエンタメな報道の仕方もアリなんだなあ」と感心してしまいました。しかし我が会津4区の維新の人(これまた名前忘れた)「家に帰ればイクメン」ってのは、無意味に徹しきれてなくてイマイチだったな。ちょっといい話系で人気取りに思えるというか、ちょっとかゆくなるというか

テーマ : どうでもいいこと。 - ジャンル : 日記

本番ヨーイ!

こないだ、県内某所で某TVドラマのボランティアエキストラ募集があり、ミーハーママ、参加してみました~~

ロケ地はかねてから「行ってみた~い♫」と思ってたところで、さらにあの俳優さんナマで見れちゃうかも!?キャーなんていうミーハー魂が加わったら、もう雪道でも極寒ロケでもなんでも来いです。

とはいえロケ地は山ん中。いや~雪山をなめちゃいけませんね
「大雪!」ニュース溢れる今日この頃ですが、雪国会津は意外と雪降ってないんですよね~、今んとこ。
しかし若松市街から離れるごとに、道がどんどん真っ白になり、ロケ地周辺はついに除雪車出動レベル!ここをヒルクライム&ダウンヒルするのは、今季初雪道走行者としてはけっこう冷や汗連続(帰りは凍結していて、冷や汗倍増

ロケもしたがって、さ、さむ~~~~い いや「大雪」ニュースで極寒ロケは覚悟してたけど、無風の会津盆地に慣れた体には、山から直接吹きつける風が骨身にしみます 「足の感覚がない~」「ロケってこんなに厳しいものなのね」等々、待機の間に出るのはそんな言葉ばかり
お目当てのロケ地も、随所がさすが素敵で、写真撮りまくりたいところだったんですが、 「写真は厳禁。カメラを取り出すのも禁止」「そもそも控え室とトイレ以外、立ち入り禁止」と、ほとんど軟禁状態。せっかくの素敵な空間を自由に歩け~ん
TV撮影ってほんとに大変なのね;; そしてやっぱり、自分が行きたいところだったら、棚ボタ式に行くんじゃなく、自腹切って行かなきゃダメね(←当たり前

しかし、ロケ自体はすっごく興味深かったです 体は寒くてふるえましたが、同時に胸が熱くなるようなワクワク感が

「アポロ13」という昔の映画があるんですけど。
世界中が沸きに沸いたアポロ11号(「これは小さな1歩だけど・・・」)の後、お祭り騒ぎがすっかり終わって、あまり注目されてない中打ち上げられたアポロ13号。それが宇宙で事故ってしまい、無事に戻るのはほとんど不可能ってくらい次々と想定外な事態が襲いかかる中、13号の宇宙飛行士のみならず、地上管制官、開発者、残った宇宙飛行士e.t.c.アポロ13号に関わった人たちすべてが結集して生還させるという、実話に基づいたすっごく好きな映画なんですが。
13号打ち上げ直前、「アポロ13フライトコントロール各位に告ぐ。これから打ち上げ最終確認を行う」と、カッコイイNASAの司令官エド・ハリスが宣言し、「ブースター。ネットワーク・・・」と、すべての部署に1つ1つ確認を取ると、すべての部署が1つ1つ「ゴー」「ゴーフライト」と返事をしていくというシーンなんかは、至って事務的でありつつ、壮大なことがこれから始まるというワクワク感、及び「ロケットは宇宙飛行士のみで飛ぶにあらず」という真実を、端的に表現していました。

ドラマ撮影現場は、なんかこれを思い出させたんですよね~~
そもそもロケはしょっぱなから待ち時間が多くて、開始時刻も大幅遅れだったのですが、それはスタッフさんが一生懸命雪かきしてたからだという
そしていよいよ現場に出ると、立ち位置から始まって、「こっちからこっちへ歩いて」「うれしそうに」等、ほとんど映らないはずのエキストラにも細かく演出をつける撮影スタッフの方々。同時にわらわらと現れる、レフ板持った「照明部」さんや、マイク持った「音声さん」e.t.c... 男も女もありません。みんな自分のミッションをコンプリートすべく率先して、必要あらば重い機材を設置するし、雪を素手でかきわけるし、会話はすべて大声だし(広い屋外だから、大声出さないと聞こえないんですよね)。総合して、なんかすごく「活気あふれる現場」という感じで。

基本の動きが決まって、「じゃ俳優部さん(って名前じゃなかったかもな~。うろ覚え)に声かけて」ということで、しばらくしたらなんと主演女優が うわ~~顔ちっちゃ~~~!!華奢~~~!!美人~~~!!(しかしママお目当てのあの俳優さんはいなかったショック)
撮影中、通行人としてけっこう何度もすれ違えて、ミーハー魂が思い切り満たされました ていうか、たった5秒のシーンをそれだけ何度も撮ったってことですが
(誰かがNG出したとか、そういうわけじゃないですよ たぶん「とにかくいっぱい撮っといて、後から編集で」という感じなのかと)
印象に残ったのは、カメラが回るたびに周りを付き人(?)数人が取り囲んで必ず化粧直しすること! ってすごくどーでもいい印象が残っちゃってますが 素人目には、いちいち直さなくても充分美人さんなのに、これが「プロの美人」=「女優」ってやつなんだな~!と、なんかプロ魂をそこに見た気が 

しっかしほんとにロケって、たった1つの、5秒足らずのシーンを撮るのに、このくそ寒い中何度撮るのかってくらい何度も撮るんですね~~
それで時間がかかるのに加え、さらに合間に待ち時間が挟まるのです。「お天気待ち」とゆう
すなわちお日様が出るのをしばし待つのですが、ここで活躍するのが、レフ板方面の「照明部」さん。
雲の動きを見て照明部さんが、「あれが行ったら出そうですね~。もうちょっと待ちましょうか」とか、「しばらく出なそうですね」とか判断して、そのたびに現場監督みたいなおじちゃんが、「よーしもうちょっと待とう」「皆さ~んもうすぐですよ~」とか全員に指示するわけです。
吹きっさらしの中で待機するエキストラも、思わず一緒に空を見上げて、「そういや黒澤明が「風を止めろ!」と言ったそうだけど、今なら気持ちが分かる」なんて、クロサワ気分を味わってしまいました
そしていよいよ雲が通り過ぎそうになると、停滞していた現場が、「そろそろ出るよ!」「皆さ~んもうすぐ本番です!」と一気に動き出す!これがまたワクワクなんですよね~ それがたとえどんなにどうでもいいワンシーンでも、「本番ヨーイ!スタート!」のあの一瞬に向けて。
(しかし撮影スタッフは、「どうでもいいワンシーン」とは決して思ってないと感じます。でなきゃあんなに真剣に何回も撮らない

ちなみにこの「お天気待ち」あるいは「太陽待ち」、今回は「絶対お日様が出てないとダメ」ってシーンではないらしく(だったらわざわざ冬の福島でロケはすまい) 「日が出てた方がいいけど、出ないで安定してるならそれはそれで撮る」という、「安定待ち」でもあったようです。
なるほどおひさまって、普段はあんま意識してないけど、ドラマの中では「急に光が差す」とか、あるいは「急に日が陰る」っていうのは、それだけで何か別の意味、別の絵になってしまうのかもしれませんね~。

映画にしろTVにしろ、ドラマ=芸能人の演技やストーリーを楽しむものとしか思ってなかった私には
「そうか「ドラマを作る」ってのはそうじゃなく、というか、そのために「1枚の絵」を積み重ねていく作業なんだ」
と、この「天気待ち」や「たかがエキストラにも細かい動きづけ」などによって、今回初めて理解した気がしました。

たとえば現場監督(?)にかかれば、主演女優もエキストラもすべては等しく「1枚の絵の中の素材」という感じで。
「じゃ僕がキュー出したら動いてね」とか「もうちょっとこっちにいた方がいいな」とか、指示を聞いてると「ああこの人の頭の中には、既に描かれている絵があって、そこに私たちがピースとしてハマっていくんだな」と思われて。
またそのキューの出し方とかも、主演女優さんが動く時のキュー出しと真剣さは変わらず、わけへだてなく感じたのも、「主演もエキストラも等しくピース」という印象を受けました。
まあ今回は、ボランティアエキストラ=地元の素人なので、多分にお客様扱いだったのであろうことに加え、このシーンがそんなに主演女優が演技しない、ただ群衆の中の1人として女優さんもいるというシーンなのでそう思っただけかもしれませんが。
なんだか、撮影現場を目の当たりにすると、制作スタッフという「絵を描く役割」の人たちに、主演女優さんやエキストラといった「絵の具の役割」の人が加わって、いっしょに1つの「絵」を作り上げてるというのを体感してしまって。もっと言ってしまえば、この現場そのものが、そういうひとつの「絵」にすら思えるような。

実はこの撮影現場で一番印象に残ったのが、その現場監督なのかな制作チーフなのかなよくわからんけど、エキストラの動き含めた現場のすべてに直接指示を出すおじちゃんでした。
あくまでも個人的印象ですが、声や喋り方、雰囲気なんかが、まるで映画「蒲田行進曲」の、監督(蟹江敬三)やスタント斡旋業者(汐路章)のごとし 見た目も相まって、なんか「「昔の東映映画の現場にでもいたような叩き上げ」感があって 滑舌よくて勢いあって、どんな時も明るくてみたいな(そういやちょっと柳沢慎吾も入ってた気が

このロケが「寒さなんて二の次」みたいな活気ある、プロっぽい現場として私の目に映ったのは、この人の明るさ威勢の良さ真剣さが、全体のムードメーカーとして働いていたのも大だったと思います。と同時に、この人の声や雰囲気のおかげで、自分がなんだか映画「蒲田行進曲」の中に入っちゃったみたいな感動も湧いてきて。

「階段落ちやらなきゃ、ライバル俳優・橘の映画みたいになっちゃいますよ。俺の映画なのに」と口を尖らせる主演俳優・銀ちゃんに「俺の映画だ!」と怒鳴り返す監督。
映画の冒頭に出てくるこのワンシーンは、「映画(やドラマ)は誰のものか」という普遍的な命題を表してましたが(三谷幸喜は、それでだいぶTVに限界を感じ、自分でメガホンを取った)、これには映画の終盤で答えが出ます。というかそう私は受け止めました。まその直後に銀ちゃんが「じゃ俺たちの映画ってことにしてさ」と、軽くまとめてますが
その答えは終盤、クライマックスの「階段落ち」シーン。
「本番ヨーイ!」「本番ヨーイ!」と、広い撮影現場のあちこちで声が響く中、クレーンに乗った監督が「撮影部OK?」「照明部OK?」以下、録音部、美術部及びファイアーエフェクト・・・と1つ1つ、そうまるでNASAのエド・ハリスのごとく、このシーンを作るための部門すべてを紹介しつつ、1つ1つ確認していくのです。そしてその各部門が「OK!」「OK!」と返し終わると、満を辞して
「シーン71、池田屋階段落ち。ヨーイ・・・スタート!」

これがもうワクワクして♫ これから階段落ちが始まることへのワクワクももちろんですが、純粋に、いろんな役割の人間が寄り集まって1本の映画ができるんだという「映画作り」へのワクワク感がここから伝わってきた気がします。

個人的には、「蒲田行進曲」の続編小説「銀ちゃんが、ゆく」で、大スター銀ちゃんが言ってたような「いいか映画ってのはな。俺が笑う、これがテーマで、俺が走る、これで青春なんだよ」(うろ覚えm()m)という、スターがスターとして存在していた時代、そこにいるだけで見ている人を明るく楽しくさせてしまうスターという存在を、さらに輝かせるために映画が作られていた時代というのも、一方では否定しません。それは同時に、ヤスみたいに、スターを輝かせるために命を張って階段落ちするような、あるいは「主役を食ってしまえ」という意気込みで大部屋俳優により結成された「ピラニア軍団」の川谷拓三さんが、少しでも画面に長く映っていようと七転八倒してなかなか死なないような(監督だったか相手役だったか、「はよ死ね!はよ死ね!」と小声で怒鳴りつけてたそうです)、そんな破天荒なパワーに満ち溢れていた時代。

菅原文太さんが亡くなって、「ダウンタウンDX」とか生前のインタビューをyoutubeで見てたら
「昔の映画界はめちゃくちゃでパワフルだった。体育会系みたいな(てかぶっちゃけヤクザ社会みたいな)上下関係の世界だった」「今はもうそんな時代じゃない」
といった話が出ていました。決して「昔は良かった」式な礼賛ではなく
「(その世界観を)気にしないでスルーできる人、面白がれる人、肌に合ってる人しか生き残れなかった」
と、相対主義的な話し方で(「でも面白かったよね」とは言ってましたが)。
私も、その時代の映画界は、影で泣いてた人が多かったろうな~とまず思っちゃうタチなので、その分析には好感かつ普遍的なことだな~と感心しきり。他人の話として聞く分には超面白くて好きな時代ですけどね
(ちなみに「蒲田行進曲」はたぶん、こうしたスターシステム=バカと紙一重のパワフルな時代が、名残はあるけどだんだん消えていく頃の話)
なので個人的には
「昔のパワフルさが失われたのは寂しい気がするけど、それは表裏一体でくっついてた「理不尽さ」がなくなったってことで、「肌に合わない」自分には単純に「今の映画界は」とか嘆息することはできないな(そもそも昔も今も映画界とかまったく知らないし)」
と思っているのですが。
ロケの現場監督(?)さんが、たまたま蟹江敬三みたいな声と口調だったもんで「「蒲田行進曲」に感じたパワーの根本は、今でも現場にはきっとあるんだな」「たぶんこれは普遍的なもんなんだろうな」なんて思ってしまいました。主役と、主役を立てる脇がいて、それらを1つの絵として描く撮影スタッフがいて。
さらにはそれらスタッフを含めた光景も、なんだかもっと大きな1枚の絵に見えてしまう。ちょうど「蒲田行進曲」ラストのどんでん返しのように、「これが映画だ。すべてセットで、かりそめの物で、だからワクワクするのが映画なんだよ」という、熱い思い。あ、今回はTVドラマだったか

いい加減長くなったので、どうでもいいことを付け加えるのは憚られますが、最後に1つだけ
実は我がお葬式業界でも「ドンデン」という言葉をよく使います。例えば、次のお葬式がすぐ後に入ってるような時。
退席する遺族の方々に「ありがとうございました」と深々と頭を下げ、最後の方が会場を出て扉を閉めたら・・・さあ一斉に動きます。仕切りがばーっと取り払われ、椅子をどーっと撤去し、新たにテーブル出したり備品セットしたりと、感傷に浸るヒマもなく。まさに舞台装置がくるりと回転して、別のセットが現れるかのごとく。
これが「ドンデン」。時間と体力の勝負で、疲れることこの上なしなのですが、これを「ドンデン」と呼ぶ業界人はさすがプロだと思います。お葬式が実は極めて劇場型空間なんだということに、私はこの言葉で初めて気づきました。

テーマ : テレビドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

田楽食べまくり!

背炙り山に続き、ご近所探訪企画(?)第2弾
久しぶりにママがお休み取れた日曜日。お昼を食べに「お秀茶屋」に行ってきました♫

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ここは江戸時代から続く、「会津といえば」で知る人も多数な、田楽の有名店。
当時は処刑場前だったここのお茶屋の女将さん「お秀さん」が、処刑前の罪人に田楽をふるまったという歴史もあるそう。
今生最後の田楽、果たしてそれはどんな味だったのか。そもそも喉を通ったのか
お店は、飯盛山から、東山温泉や会津武家屋敷、近藤勇のお墓がある天寧寺などへ向かっていくと現れます。
うちからだと車で10分。せっかくご近所にある有名店、しかも「田楽もさることながら、くるみ餅がまた絶品」との話も地元の人から聞いていて、かねてから行ってみたかったんですよね~♫

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休日の昼下がりということもあり、お店の前はけっこう車ズラリ おおやっぱり人気店だ~~♫
停めるところがないので、我が家はお店横の、処刑場跡の名残を今に伝えるお地蔵様前の路地をのぼったところにある駐車場に車を停めました。
(上の写真は、その駐車場から下りてくるところです)。

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お店に入る前から、焼き鳥のような香ばしい匂いが扉越しに漂ってましたが、中に入るとうお~香ばしい~~~!
味噌の焼ける香り&煙が、お店中に漂ってます。う~んお腹が鳴る~~
囲炉裏端から上がったところにある、畳のテーブルに案内され、さっそく注文注文♫

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へ~お蕎麦や納豆餅なんてのもあるのね~
ですが、まずはこれを食べなきゃ始まらない、名物田楽盛り合わせ2皿
そして忘れちゃいけないくるみ餅!これで足りなかったら、後で追加注文しましょう♫

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実は来る前にネットで口コミを見ていたところ、たまにあって気になってたのが「もうちょっと店内が綺麗だといいな」評。
で、「たぶん汚いすっごく汚い」と、ひそかにちょっと覚悟して来たママ しかし個人的には、「なーんだ別に汚くないじゃん」という感じでした たぶん私の脳内イメージが凄すぎたせいもあるのでしょうが
確かにカレンダーとか「何年前の!?」ってくらい茶色くいぶされてるし(今年のでした)、ふすまやエアコン&リモコンなども見事な燻製になってましたが、それはこの店内の煙&香りを思えば無理もなし。室内は、至って普通に暮らしている、田舎のおばあちゃんち的生活空間という感じでした。運ばれてきた取り皿なんかも、キレイでかわゆい
(写真だとなんか「乱れた生活空間」みたいですがこれは撮影者の腕のせいで、実際はもっと「丁寧な部屋」という雰囲気でしたよ♫)

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焼きあがるまで、室内にずらりと飾られているサインを眺めて過ごします
おっ山田洋次だ!

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へ~立川談志も来たのか。えっ「戦メリ」も
この田楽の絵は、永六輔だそう。芸達者だな~

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しかし絵といえばこちら!山下清!
「ええっ本物!?」と驚くパパママの横で、「誰?」というKK&U。そうか~今は「裸の大将」とかTVでやってないもんな~

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そしてこちら!!手塚治虫!!
(ちなみに写真の人は・・・誰だろう?他にも何枚か、わからなかった人の写真アリ
こちらの手塚治虫の絵の考察に関しては、すっばらしいサイトがございますので、ぜひご覧になってみてくださいませ&無断リンク失礼いたしますm()m

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さてそうこうするうちに、「おまちどおさまでした~」と、運ばれてきましたよ~アツアツの田楽が
既に何本か消失してますがこんにゃく、ニシン各1本、生揚げ、お餅各2本の、計6本セット×2皿です。

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ここで我が家的に、というかKK&U的にダントツ人気だったのが、予想外なことになんとニシン
身欠きニシンの煮物なんかは、作っても「生臭い」「骨いっぱい」と、あんまり食べないKK&Uが、「このニシンすっごくおいしい!!」と口を揃えて。
あまりにうまいうまいと食べてるので、ママも一口もらってみたら、あらほんとにクセがなく、ふんわりジューシーでおいしいわ~~♫ 家でも作りたいけど、家で焼いたらただの焼き魚かな~? これはやっぱり炭火の効果か、あるいはニシンが違うのか??(料理人の腕が違うという指摘は

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続いてくるみ餅も来ました!
お餅にくるみが練りこんであるのかと思ったら、お餅は味噌だれと同じで、かかってるのがくるみだれなんですね~
パパママ的に大人気だったのが、このお餅!(KK&Uにもニシンに次いで好評でしたが
表面はカリッと、中からアツアツのお餅がとろ~りと
このお餅がほんとに、不思議なくらいやわらかくて。濃厚な味噌だれとの相性もバッチリで、うっかりすると何本でもイケちゃいそうです♫
くるみもち(のたれ)は、味噌だれに比べると甘~~くて、デザート感覚 さっぱりしたみたらし団子という感じで、後口にくるみの風味が立ち上ります。これもおいしかったな~~

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「もう1度ニシン食べたい」「餅食べたい」
ということで、盛り合わせをもう1皿 聞いてみたら「単品注文も可」とのことだったので、加えて「ニシンのみ」も3本(計ニシン4本で、もちろんすべてKK&Uのおなかに
食べたらさらに「もう1回食べたい」とのことで、ニシンと餅の単品を再度追加 さらには「おそばも食べたい」とざるそばも追加!
と、最後のお客になってしまうほど、追加の嵐で食べまくった私たちでした

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年季の入った囲炉裏。
「夏は熱いですよ~~」とご主人が笑っておっしゃってました。そりゃそうだろうな~~
日毎に寒さが増していくこの季節、温泉ついでに、会津散策のティータイムに、あるいは休日のヘルシーブランチにe.t.c...あったかい焼きたて田楽はいかがですか?

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テーマ : 福島県 - ジャンル : 地域情報

文ちゃんが、ゆく

タイトルは、菅原文太の代表作「仁義なき戦い」シリーズ監督・深作欣二により映画化された「蒲田行進曲」、その続編にして主役の大スター・銀ちゃんが逝ってしまう、つかこうへいの小説「銀ちゃんが、ゆく」から取りましたm()m

高倉健死去にはあまり心動かなかった私ですが、文太死去にはびっくりしました~~。ひそかに文太のプチファンだったもんで(なのに文太文太と呼び捨てにしてますが心理的距離の近さの表れということでご勘弁をm()m)
中学生のKK世代には「誰?拓海くんのお父さん?」とか言うくらい知らない人みたいですね 藤原とうふ店の文太じゃねーよ
(とダンナと2人で否定したのですが、フジテレビのワイドショー見たら、「北の国から」で文太がやってた役がモロ豆腐屋だったそうで、再度びっくり~~ 確かに雰囲気もそっくりだけど、もしや「頭文字D」の作者、ほんとに文太をモデルにした??)

「高倉健に続き、昭和の名優が~」というキャッチフレーズを昨日からよく耳にしますが、私の感覚では、高倉健=「ケンタカクラ」という感じで。「ミフネ」とかと同様、「高倉健」という固有名詞がひとり歩きしていて、実体のない「日本映画の象徴的存在」という感覚(そして高倉健の映画は「ブラックレイン」以外見たことなし)。
しかしリアルタイムで活躍していた人のせいか、「なんでそんなにすごい人って位置づけになってんだろ。映画はたいしたことないのに(←見たことないのにこの言い草)」という印象も一方にはあって。ほんとにすごい「昭和の名優」というなら、私の感覚ではリアルタイムで見たことない「鶴田浩二」とか、あるいはいっそ「バンツマ、アラカン、片岡千恵蔵」といった時代の人々という感じ。リアルタイムで見ていた人は、やっぱり「伝説」よりももうちょっと近いところにいるんですよね~

そして菅原文太は、さらに近い!はっきり言って個人的には、「昭和の名優」という感覚は全然ありません ワイドショーで松方弘樹が言ってた「高倉健は神様みたいな遠い存在。菅原文太は手が届きそうなところに存在している(けれど届かない)」という言葉が、昭和の感覚としては一番しっくり来るかな~と。
(今後ここらへんの「昭和の名優」予備軍として、梅宮辰夫とか松方弘樹とか来そうですが、同じような違和感が

例えば先述の「蒲田行進曲」も、私この映画大好きで、ダビングしてすりきれるほど見たものですが、しかしこれが「昭和の名作」かと言われたら;; 「名作映画」っていうと、なんか歴史に残ってお勉強にもなる芸術映画って感じがしてしまうのですが、「蒲田行進曲」はもっとぐっとくだけてて、下品でバカばっかで、涙あり笑いありの、庶民が見て楽しむ映画、しかしテーマのせいか役者さんたちの演技のせいか、どっかに確かに「反骨」や「悲哀」が流れてるという感じ。「歴史に残る名作とかじゃ全然ないけど、なんか妙に面白かった」という。そうちょうど作中の銀ちゃんのような、菅原文太のような。

高倉健のヤクザ映画シリーズ同様、菅原文太のヤクザ映画シリーズもトラック野郎シリーズも全然見たことないんですが、しかし文太は好きでした~ あのくしゃっとした目元と、むちゅっとした口元が大好きで♫ そう単に顔が好きだったんですね
たぶんこれは私のファザコンのなせるわざで、なのでほんとに個人的な「好き」です。父ことじーちゃんがちょっと文太入ってたんですよね といっても別に「チャララ~ン♫」というあの「仁義なき戦い」の音楽とともに現れるような、そんなじーちゃんでは全然なかったのですが、言葉遣いや口調、顔立ちとかが、ちょっとね♫

性格というか、印象もちょっと似てました。って文太の性格なんざほんとのところは知っちゃいませんが反骨精神旺盛で、「男の美学」ありまくりで。と同時にお茶目で、周りの人に遠慮しちゃって、どっか照れ笑いしてるのがつい目元に表れちゃって、「いかんいかん男の沽券が」みたいな感じで、むうっと口元を引き締めてる、みたいなところが。
この「照れ」っていうのが、父ことじーちゃん世代の「古い男」に時々見受けられる、私にとっての魅力、かわゆさです(そういや高倉健は、目元が笑ってなかったからあんましファンじゃなかったのかもな~)

このかわゆさが炸裂して大好きだったのが、定年間近の、伝説の名刑事にして古畑の大先輩という役柄で出てきた、「古畑任三郎」シリーズの一作「最後のあいさつ」。もうかわゆすぎて何度見たことか
そもそも田村正和も、なんか父ことじーちゃんを思い出させる俳優の1人で。もちろんじーちゃんはあんなスッキリした美老人じゃなかったですが表情とか空気感とか、確実に「昭和初期の古い男」を引き継いでいる俳優の1人だと思います田村正和。
かたや「この人の立ち姿の美しさを活かしたいと思った」と三谷幸喜に言わしめた、スッキリと美しい古畑正和。かたや叩き上げの、ほとんど犯人のヤクザよりヤクザっぽいおやっさん刑事 昭和の正統派2枚目というエリートコース(でもちょっぴり個性派)を歩んできた田村正和と、長い下積みを経てギラついた個性派俳優という独自路線を突き進んできた文太に対する、三谷脚本独特の「あて書き」が功を奏して、二重の魅力となっていた1本でした。「おやっさんももう年なんで、俺たちがこっそりフォローしてるんですよ」と、若手刑事が古畑にこっそり耳打ちするような、後輩に慕われつつも労られ、フォローされてなんとか仕事している、「去りゆく老兵」を体現しているのも、かつてはギラついたトラック野郎だった白髪の文太に似合って物悲しく。
(余談ですが、津川雅彦が古畑の同級生かつ犯人として出てきた1本も、同じような「あて書き」の魅力でよかったです~♫かたやバンツマ2世の田村正和、かたやマキノ一族の津川雅彦、ともに「昭和の伝説的映画界」のサラブレッドにして、もちろん出身地もキネマの天地・京都。しかし性格も趣味嗜好もおそらく正反対という2人が、同級生として共演というのがもうツボで 「なんで呼ばれたんだろう。だってそんなに仲良くなかったんだよ」という古畑のセリフも味わい深し

話は「人情派刑事の、孫娘に対する愛情が義憤となり・・・」という、文太にぴったりな。それに対して「独善で人を裁くことはできない。気持ちはとってもわかりますが」というスタンスを貫く古畑もまた魅力的でした。が、何より魅力的だったのが、モスバーガーの差し入れに「古畑~。オリャこんなこじゃれたもん、食うたことないよ」とボヤく文太、あるいは「・・・モスラバーガー食うか」と手を伸ばす文太、または古畑にドアをノックされ「はぁ~い。。。開いてるぞ~」と答える文太e.t.c...すみませんほんとどーでもいいシーンばかりで しかしこういうシーンに萌えてしまうんだからしかたがない、私にとってのかわゆさ爆発シーンの数々でした 一見ヤクザっぽくすらある古い男の、茶目っ気、照れ、優しさ。それらは声高な正義感ではなく、あくまでも自分1人の反骨精神から来るのだという、それがもう板に付いてて、こうしたほんのワンシーンみたいなもんにも、どっか必ず醸し出されていて(ちょっとこじつけ?

そんな文太を語るのにはずせないのは、私的にはこれです!NHK大河ドラマ「獅子の時代」です!!ダッダカダダッダカダダッダカダダッダッダッダ
もっとも私、文太のファンと言っときながら、実際にちゃんと見たのは「獅子の時代」と先述の「古畑任三郎」と「千と千尋の神隠し」のみ、しかもゲスト出演や脇の声なんかじゃなく、主役を張った「獅子の時代」の内容はほとんど忘れてるという、どう見てもファンじゃないファンなんですが
しかし、私が文太ファンになったのは、まさにこの「獅子の時代」を見てしまったためですから!
余談ですがフジテレビのワイドショーで、「北の国から」はじめ、文太が出演した主にフジのドラマを紹介していた時、軽部が「ここには出てませんけど、僕は「獅子の時代」も印象に残ってます」とわざわざ他局ドラマに言及してまで「獅子の時代」をプッシュしていたのを見て、初めて軽部のことを見直しました と同時に、「「獅子の時代」って意外と根強い人気作なんだな」と、改めて心強く なんたって当時小学生女子だった私が、文太のみならず、幕末及び大河ドラマというコンテンツ、オープニングテーマ曲、果てはタイトルまで、すべてに心をときめかせた大河ドラマでしたからね~(そのわりに話の筋とかまったく覚えていず、文太が会津藩士だったというのも会津に来てから知ったテイタラク
なかでも、北海道の刑務所に送られてボロボロになる文太とかもう 話の筋はわからないのに、1つ1つのシーンに萌えていました そうこれは私にとっては、後の「戦メリ」にも連なる系譜、すなわち「男くささ」に萌えた、たぶん初めてのドラマなのでした。ストーリーのあそこがここがよりも、「男たち、美しく」を体現するキャラクターやその関係性の魅力、シーンの魅力等々に心を鷲掴み、そしてそれらを魅力と感じたのは、その底にある「エロス」を感知してしまったからだという(そして顔がタイプだったからその後もファンになっちゃったという

この「獅子の時代」については、以前こちらでさんざん書いたので、もしよろしかったらぜひご覧になってみてくださいませm()m 「獅子の時代」の裏話あれこれ、出演に当たっての文太のイカすコメントなどもあります

思うにこの「獅子の時代」の魅力は、60年代末から始まり、70年代に花開いた「左翼の時代」、つまり主に若者による「反権力・反体制」という(真剣なんだけどどっか祝祭ぽくもある)時代の空気が底にあったから、という気もします。もちろん「獅子の時代」に描かれた「反抗」は、若者特有の熱に浮かされてるがための「反抗」とはレベルが段違いなわけですが、なんかあの時、獅子の時代を見て感じた「幕末~明治」への憧れめいた気持ちとか思うとね。
ベトナム反戦運動に、パリのカルチェ・ラタン、日本でも安保反対や全共闘なんかが流行し(一貫して「反権力」を描いた文太及びその映画も、根っこは兄弟かもしれん。大学紛争華やかなりし頃の東大学園祭における橋本治のキャッチコピーとか、まさによね)。そうそう今「新作!」と話題になってる、当時大流行だった「ベルばら」でも、「歴史を作るのはただ1人の英雄でも将軍でもない、我ら人民だ」「我らは祖国の名も無き英雄になろう!」なんて輝かしいセリフとともに、大貴族の地位を投げ打ってフランス革命に参戦するオスカルという、まるで「自由自治元年」ののぼりをたてて突き進む銑次のようなシーンが、そういえばクライマックスでした 小学生女子としては「獅子の時代」とともに心わしづかみされた作品の一つです。そういやこの最終回の銑次突撃シーンはどうしても「明日に向かって撃て」なんかのニューシネマを思い出してしまうなあ。既存のシステムに抗いもがき、結局システムに負けて死んでいく若者たちを描いた、あの時代の一連の映画。若者時代に見ると憧れ、若者を脱しかける時代に見ると「バカだな」、若者が自分の子供世代になる時代に見ると、なんだかとても切なくなるという。。。(「ベルばら」とか、今読むとオスカルのおとっつぁまに泣けて泣けて

訃報を聞いても、「急いでトラック野郎レンタルしてこなきゃ」とかはまったく思わないのですが、あの目元・口元を思い出すと、「死んじゃったのか~~」と寂しくなります。。。というわけで、まだ文太がギラギラしていた頃の「獅子の時代」オープニング(「会津若松市」の名前しっかり♫)及び、ほとんど文太の魅力を堪能するための回になってる「獅子の時代・最終回」を見ながら、サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ(淀川さん憑依~

テーマ : 訃報 - ジャンル : ニュース

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